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Molecular Orbitals and Organic Chemical Reactions: Reference Edition

価格: ¥13,543
カテゴリ: ハードカバー
ブランド: Wiley
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分子軌道と有機化学反応 ★★★★★
これは同じ著者のFrontier Orbitals and Organic Chemical Reactions (1976) の姉妹編である。前著は「フロンティア軌道法入門」の名のもとで翻訳されている。(福井謙一監修、竹内敬人・友田修司訳、講談社サイエンティフィク、1978)新版と前著の紙面の大きさはほぼ同じだが、前著(p.249)より新版は厚く(p.360)なっている。分子軌道法の概要を解説した後、有機分子の構造論と反応論が展開されている。取り上げられた反応は、イオン性反応、熱周辺環状反応、ラジカル反応、光化学反応に分類されている。このうちイオン性反応は、反応性と立体化学の双方から論じられている。いずれも最高被占軌道と最低空軌道のAO係数の大きさから相互作用やおこりやすい反応の方向が議論されている。前著より大部になったため、実例が豊富に取り上げられており、各種データが表にまとめられている。有機反応の機構を大まかに把握すると同時に定性的な予測ができるように配慮されている。前著がより量子論的な総論に焦点が当てられていたのに対して、新版では有機化学反応の各論への展開が重視されている。平明な英語で書かれているので、化学を学ぶ大学生(上級)や大学院生に向いている。英語が苦手な人は、前著の翻訳を読んで話の筋道をつかんでから、英語の新版を読むとよいだろう。前著には練習問題(Exercise)がなかったが、新版では各章の章末に数題の問題がつけられている。