全17章、合わせて34のワイン産地が紹介されている。それぞれの特徴、美味なものの見分け方など、ポイントをついた簡潔な説明がなされており、良い手引きとなる。また、自身の体験談や逸話が添えられ、私のようなワインを飲まない人間にも楽しめるように出来ている。こうした著作は、ややもすると単調で素人にはわかりにくいものとなりがちだが、本書の場合には飽きずに読み通すことが出来た。ただ、やはり一気に通読するには向いていない。どれが何やら、ごちゃごちゃになってしまう。毎晩、一章ずつ読み進めるのがいいのだろう。