フランスワインの“入門書”は、一番基本的なことがしっかり書いていない(多分、著者としてはあまりに当たり前なことなので、書き忘れているのだろうが・・・)本が多いような気がする。その中で本書は、ワイン好きの高じた弘兼憲史氏がボルドー、ブルゴーニュの基本的な生産体制、土地所有体制の違いといった“それが分かってなきゃ先にいけない”といったところから、ブルゴーニュの各村々、それぞれの特級畑の特徴といったところまで、ごく簡単に解説してくれている。私は“ワインのことを勉強し始めたけど、頭の中がこんがらがってきた”という状況で本書を一読し、結構頭がクリアになったので、そうした方にはお勧めです。
ただ、相変わらず“女タラシ”な島耕作がちょっと目障りなのと、そもそもワインにウンチクはいらないのかも??という意味で、星4つにしました。