設定が多少強引かも
★★★★☆
エリート医師がなぜホームレスにと言う設定に興味を惹かれて読んではみたものの
ホームレスにもなり切れないかと言って医師に戻る勇気もないという主人公の優柔
不断さが苛立ちを覚えた。
ただ、話の展開は強引(過去の人助け、その街でホームレスになった、そこで出会った
人達は既知であったなど)のではあるが、全般を通して楽しく読めたかなという感想。
普通に面白かった
★★★★☆
「絶望を抱えて生きる二人の魂が救われることはあるのか?」の一文見て買った。
「話の設定に無理がある。」と他のレビュアーさんがいってたの見たけど
墓場の近くのマンションに住んだら正体不明の影に襲われたり(墓地を見おろす家)
正体不明の霊が見えて100年に渡る怨念を懲らしめたり (震える岩 霊験お初捕物控
そんなそれこそ設定に無理がある話を読んできたからなのか設定に無理があるなんて思わず読めた。
主人公はあらすじにある通り、子供の病死と妻の自殺で絶望してホームレスとなった36歳の元医師日高。
と、かつて日高が命を救った15歳の少年を軸にして進んでいく彼らの周りで起こる殺人事件の犯人はいかに?
また、彼らは救われるのか?
作中にボノボという類人猿の話が出てくるが面白い。
争いの絶えない世界を捨てて自分もボノボみたいな生活したいと思ったが、
ヒトと同じか寧ろより一層、弱肉強食ぽいし、本が読めないのでやめた。
65万部の大ヒット???
★★☆☆☆
最後まで読めなかった数少ない本。
ノンキャリ刑事がホームレスに自腹で携帯を渡すって・・・
おっちゃんが若い愛人に渡すんならともかく、ありえなすぎて興ざめ。
しかも全く知り合いでもなく、捜査で取り調べただけでそんな信頼関係が
芽生えるものなの??
展開が薄っぺらで、なぜにそういう展開になるのか全く腑に落ちてきませんでした。
いつもは、最後まで読めばきっと凄いオチがあるはず!と期待して読みきるのですが、
この本は頑張って2/3までしか行けませんでした。
65万部という2010.7.27の読売新聞の広告を読んで驚きました。
幻冬舎ブランドの力ですかね。
幻冬舎には外れが少ないと思っていたのでがっかりでした。
無理しすぎの話
★★☆☆☆
一気に読み切ることが出来たのでまずまず面白かったと言えるだろうが・・・。
何気なく手にとって、作者についても作品についても全く何も知らないまま、元医者のホームレスという設定にひかれて読み始めた。
かなり無理のある設定だが小説という虚構世界で“自然だ”と感じられればそれでよいが、色々な方向へ無理を重ねてゆくと“あり得ない”と感じられて破綻してしまう。
主人公日高、真人、主人公の妻広恵、刑事の山岸など個々の登場人物としては“あり得る”設定だが、それら全てが重ね合わさって話ができると不自然だという印象が圧倒的になってしまう。それに結末部分の性急感は否めないところだろうし、堀田夕子の犯行と自殺あたりはあまり納得出来ない。特に日高への手紙などは『二度しかお会いしたことのない方にこんな手紙を…』と書かせていますが不自然の極みでしょう。
そもそも、この話の通奏低音は日高の「罪の意識」であるが、その罪の意識が非常に強くてホームレス生活に入ったのなら、精神的エネルギーが自分の心の闇へ向かわず外へ向かって生まれる“好奇心”から探偵まがいの行動をするという精神的な動き方は全くおかしい。
ストーリーに無理がある
★★★☆☆
ストーリーに若干の無理がある気がして違和感を感じながら読みました。その違和感の原因がどことなく少女漫画的な設定にある気がします。具体的な事例は控えさせていただきますが、主人公と少年との再会シーン等からして現実性が薄い気がします。最後も、尻切れトンボで、なんとなくスッキリしない終わり方です。このように書くと酷評ですが、全体的な流れとしてはまずまず面白いと思いますので、賛否の分かれる本かもしれませんね。