インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

Screaming Life/Fopp

価格: ¥1,327
カテゴリ: CD
ブランド: Sub Pop
Amazon.co.jpで確認
ZEP+SABBATH。うなりを上げる超高音のヴォーカル。 ★★★★★
 サウンドガーデン ―― グランジ/オルタナティヴ系の中では、最もヘヴィ・メタルに近い音楽性を持っていたバンドだ。1990年代以降、BLACK SABBATHのヘヴィネスをルーツとしたバンドが急激に勢力を伸ばして行ったが、彼らもその一つ。また、つんざくような超高音ヴォーカルと、バンド一体の強烈なグルーヴというLED ZEPPELIN的な要素も併せ持っていた。コーネルの高音はロバート・プラントをも遥かに凌ぐもので、ライヴでは「Communication Breakdown」を、更に高いキーの別のメロディーに替えて歌うという、凄まじい光景が展開されていた(!!)。

 独特の乾いたダークさが1990年代のバンドらしいが、コーネルのコブシの効いた歌唱もあり、特に初期はヘヴィ・メタルに近い音楽性を残していた。

 このアルバムは、EPとしてリリースされた初期の2枚をカップリングしたもので、デビュー当初の最も荒々しいサウンドが聴ける。既に楽曲はこの頃から完成されており、歌・演奏共に堂々たる作品だ。中でも初期の代表曲「Nothing To Say」は必聴。「俺のコトバはバランスを欠いてるって?何も言うことはないね」と歌うバンドのアンセム的な曲で、うねりまくるヘヴィ・サウンドの中から、超高音のヴォーカルが突き抜けてくる。何か常識外れの「衝動」が感じられる楽曲だ。

 クリス・コーネルというと、エキゾチックな顔立ちからは想像もつかない激烈な高音ヴォーカルで、コブシを回すロニー・ジェイムズ・ディオ的なシンガーという印象がある。しかしこの人の魅力は高音だけではない。低音で歌っても力があり、荒っぽいサウンドに、地を這うような低音を叩きつけて歌う曲も沢山ある。とにかくグランジ系では目立って上手いシンガーで、このため、同系列のバンドの中では最も早い時期に成功を掴んだ。
 尚、ベーシストは日系人のヒロ・ヤマモト。初期の強烈なグルーヴは彼の手によるところが大きかったことが後に判明する。メジャー・デビュー作「LOUDER THAN LOVE」を最後にヤマモトが脱退し、新ベーシスト加入すると、グルーヴの質がワールド・ミュージック的なものに変化。初期の荒々しさはかなり失われてしまった。

 バンドは1996年に解散。コーネルはソロ・アルバムを1枚出した後、RAGE AGAINST THE MACHINEのバックと合体。AUDIOSLAVEとしてアルバムを発表。大ヒットに結びつけている。