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中田英寿 誇り

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: 幻冬舎
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お勧めの読み方:金子達彦著「敗因と」とご一緒に。 ★★★★☆
あの、ドイツW杯での日本代表の惨めな敗戦。

史上最強の代表選手による活躍を楽しみにしていた
サッカーファン達を、がっかりさせた歴史に残る惨敗のW杯。

実際に何が起こっていたのか?

小松成美が、中田英寿や、所属事務所や関係者への取材により、
内側の真実を伝えるというストーリ。

W杯への扉を開き、
世界のサッカーシーンへと日本サッカーファンを連れて行ってくれた
中田英寿に対しては、本当に感謝と尊敬の気持ちがある。

しかし、この著書を見ると、中田自身の主張をそのまま表現してくれる
事務所やメディアに対しての彼のアピールは、積極的だが、
肝心の日本代表選手たちとはどうだったのだろう?と。

所属事務所の要望で書かれた本だから、
中田に好意的でない事実は含まれていない。

金子達彦著「敗因と」と、併せて読むと、同じ事実の裏と表が
わかって大変面白い。

たとえば、
「誇り」:
練習が終わると、必ず、事務所スタッフの滞在する部屋にやってくる中田。
「敗因と」:
練習が終わると食堂へと選手は直行するが、ただ一人、中田だけは部屋に帰り、みんなが終わる頃に食堂に現れて、一人で食事をすることが多かった。
→これでは、コミュニケーションをとろうと思っても、難しいですよね。。。

「誇り」:
ブラジル戦の後、日本食レストランで中田の親しいものだけが集まって、中田引退報告パーティが開かれた。
お店の人から、小松成美は、「さきほどまで、小野選手がいたんですよ。」と、聞かされた。
「敗因と」:
ブラジル戦の後、私用で中田と小野以外の日本人選手は帰国の途についた。小野は家族と一緒に、日本食レストランにやってきたが、その後、中田一行が来る前に、帰っていった。
→小松成美著では、あたかも、小野だけはこのパーティに参加したが、小松が来たときには帰った後だったと読み取れるような書き方をしている。これは、一部報道で流れていた中田と小野の不仲説を払拭するような内容であったのか?と、疑いたくなる。

あのドイツW杯までの中田の生き様を本当に応援していた私にとって、
何かが腑に落ちないあの負け方だったが、
この本と、「敗因と」を読んで、理由を見つけられた気がした。
中田英寿の伝えたかったサッカーとは?2010WC、立派に受け継がれた! ★★★★★
中田英寿、最後のゲーム、負けが決定的になってからも、守備に攻撃にと全力で走り抜いた。最後まで諦めない、途中で気をゆるめない、とにかく常に前へと攻撃の精神を持ち続ける、それを身体をはって体現したのだ。中田はチームから浮いてしまったが、それはチームの実力を評価していたからこそ、気持ちがまだ勝ちへの執念・攻撃力が足りないと叱咤激励して、それがまだチームの意識と噛み合わなかったから。

あれから4年。本田選手をはじめ、チームが一丸となって攻撃的に最後まで集中をきらさずにいけた!もちろん勝った!そして選手達・監督は既に次の試合へと意識が向いている。これをみて、中田も喜んでいることだろう。TVで中田と本田選手の対談が放送されていた。中田から本田選手へ自分の後悔をふまえて、ワガママに行け!とアドバイスがされたいた。本田選手・日本サッカーへの愛情を感じた。本田選手もしっかりとそれを感じたと思う。本田選手は少し昔の中田と似ていて、いい意味でつっぱっている・ギラついているのがとても頼もしいと思う。言葉で感謝するのでなく、発言は生意気気味であえて自分を追い込んでいって、結果を出す事で支えてくれる人・応援してくれる人・中田さんに応える!!という気迫が伝わってきた。

この本を読んで、個人とチームのあり方、監督の考え、ゲームの運びなどを知った。会社の仕事とも重なる。それは組織・チームで期限のある中でやることだから。マネジャーがサッカーのキャプテンだったようで、仕事のチームマネジメントでもその経験を活かしていたんだろうなと気付いた。信念を持った良い優秀なマネジャーだった。若い自分は視野が狭く組織全体の影響まで考えが及ばなかったが、そのマネジャーと優秀な先輩方のサポートがあったから、自由に突っ走れて結果が出せたんだ、とは分かっていたが、その有難味がいっそうよく分かった。だが、全体を考えると、身動きがしずらくなるというか、中田がチーム全体を考えるのと同時に自分のサッカーをしようという中で、中途半端になってしまい、ワガママになりきれなかったのが後悔というのも良く分かった。自分も悩みどころだ。本田選手は若いのにワガママなプレーへの集中と試合中でもベンチへの気遣いを両立させていたところが、人間的にもスゴイと思った。なんか適当に流して日和った方が楽じゃない?自分優秀じゃないし、なんか年とって身体が無理きかなくなってきたし、とか思いかけてたけど、やっぱり完璧はないけど、自分なりに常にいい意味でfightしていきたいかな、と思った。
中田英寿、現役の苦悩 ★★★★☆
まずはじめに、私は中田英寿ファンであり、著者は中田英寿ファンだ。なので私はのめり込んで一気にこの作品を読みきってしまった。個人的にはとてもよかったです。
他のレビューでもヒデびいきに書かれている作品だという指摘がありますが、確かにそうです。まぁ、ヒデファンならそれでいいでしょうし、(平等な)サッカーファンは首をかしげる部分もあるでしょう。

ボルトンでのシーズン中に引退を決めた中田を著者がインタビューしながら過去の取材と合わせてヒデのプロサッカーでの苦悩を描いた作品がこれだ。移籍の期待とリスク、監督やチームメイトとの確執、ヒデ自身の気持ちやモチベーションについて、ここまで掘り下げることができるのはこの著者(ヒデ自身やサニーが信頼しているから)以外にはいないだろうと思われます。

なるべく客観的に見ると、ヒデは(自他共に認める)完璧主義者故に、自分の首を絞めたのだと思われます。また、サッカー(仕事)への妥協のない姿勢が人間関係を悪化させていったのでしょう。そういう意味では、ヒデは「侍」だったんだなぁとおもいます。
また、この作品はヒデが主役ですが、サニーサイドアップの次原社長やたくさんのスタッフの奮闘も書かれていて私はそこに感動しました。もちろん、ヒデに魅力があったからこそでしょうけど。

ここからはごく個人的な感想ですが、ローマから移籍したのはもったいなかったです。カペッロはヒデを評価していた(MFとしてバランスがよく、ゲームメイクは当時のトッティよりも上)し、才能をもっと引き出すことが出来たと思います(ドイツ大会でやるボランチの適正も当時から見抜いていた)。それにカペッロは平気でデルピエロやロナウドをベンチに置く実力重視(ひいきしない)の監督です。その証拠に優勝の行方をかけたユーベとのゲームでトッティを変えました。あれはカペッロ以外ではなかなかできない采配だったと思います。個人的には、パルマではなくマッツォーネとバッジョのいたブレシアに行って欲しかったのですが、移籍金が高すぎて(選手としての評価が高い証拠)叶いませんでした。
強さについていけなかったのか。 ★★★★★
周りを盛り上げることに力を入れるのではなく、
自分の力を最大限出すことに注力してくれればよかったと思う。
真面目すぎるがゆえに、ストイックすぎるがゆえに、
誰もその強さについてけなかったんだから。
ヒデの見方がこれで変わった ★★★★☆
「中田英寿 鼓動」の著者小松成美が引退を決意した
ヒデとその周辺へのインタビューから、その葛藤の様子を
描いたヒューマンノンフィクション。

11月のACL決勝で帰ったときに、平積みになっていたから
買った本の一冊。

あのドルトムントのブラジル戦での試合後に、ピッチ上に
横たわっていたヒデ。その彼の胸裏に秘められた思いは
なんだったのか。サッカーにかける思い。そして、
日本代表への思い。

あれから4年たち、再び目指すワールドカップの舞台。
今いる日本代表のメンバーに、ここまでの想いを
抱いた男はいるのかどうか。

もともとクールな彼の行動は好きな方じゃなかったし、
旅人としての行動も理解できていなかったんですが、
今更ですが、中田英寿という男が好きになってきました。

そして、再びドルトムントで帰りの電車を気にして、
ピッチに横たわっている彼を横目にスタジアムを
後にした自分をちょっと恥じてみたり。

この本を読んでいたら、あの4年前のドイツでの思い出が
いろいろと甦ってきました。
今年も南アで同じ興奮を味わえたらいいなとも思いながら。