おもしろい!!
★★★★★
前作の化猫から、この不思議な作風のファンになりました。
久しぶりに引き込まれた作品でした。
少なくとも日本において「猫の命(苦痛)」で人間は「娯楽(快楽)」を得ている
★★★★☆
猫は、日本古典芸能(人間の娯楽)に
大変な貢献をしている動物である。
由来は諸説あるが、琉球が薩摩藩に侵攻された後、
薩摩藩の支配の下で中国風の衣装を着せ参勤交代を強いられ
中国から琉球へ渡ったサンシンなど
当時の日本では珍しい楽器を奏でつつ
琉球の使節団が江戸上りをしたそうだ。
その華美な光景から爆発的に
サンシンから三味線へ姿を変え日本全国へ広まったと聞く。
「蛇革」を使用した琉球のサンシンと違い、
日本の三味線は現代でも
「猫皮」が使用されるものもあり
少なくとも日本において
「猫の命(苦痛)」で
人間は「娯楽(快楽)」を得ているのだ。
番として従属し対価として住処と食を得ていた犬と違い
従属しがたい性質を持つ猫を、
「鼠(害獣)」を駆除するためのに家に縛りつけ、
雨風をしのげる住処、以外、
対価を与えなかったのは犬に比べ冷遇だったであろう。
猫と暮らしているものとしての私見だが
「猫」は年齢を重ねる毎に柔軟な脚力をもつ身体は衰えるが、
変わりに、犬と同等の「賢さ」を身につける。
このことから古来から猫は
「化ける」と表現するのではと考える。
また、私の住む土地では、
化猫が子供を攫うという民話に
その化猫の巣とされる、洞穴があり
一昔前まで猫が死ぬと化けるとされ
骸を木に吊るす風習から、果実以外で木から垂れ下がるものが
視野にはいってくることが恐ろしく
幼心に日本人がもっている「猫」との関わりが
不可思議に思えた。
人間の快適な生活を求めることを優先にしたため、
あらゆる手段で都市部のみならず、
山郭部までいたるところまで網羅された交通網で、便利になった反面、
私たち人間より以前から利用していた動物たちの
獣道を切り開き、横切る交通網を先祖代々DNAに刻み込まれた記憶を頼りに
生活道として使う、小動物、イリオモテヤマネコなど希少な動物が事故にあうケースも年々増加している。
モノノ怪として日本に伝わる、
そのものの「理」を追及すれば
更に深みが出るのではないだろうか。
ーayakashiー化猫と違って、
猫とのコジツケなど無理げな点など多々あるが、
日本人の心や、文化を描き出す映像美は群を抜いており
今シリーズはすこぶる良作だ。
「さくらん」のような映像美に終始し
内容がおろそかにならない作品ができるとすれば
これまた私見だが、松田翔太氏を「薬売り」に
映画化してほしいと願っている。
ayakashi化猫で登場する「坂井真央ーさかいまおー」。
琉球へ、「サンシン」をもたらした中国では
猫のことを「まお」と発音する。
変遷を遂げた言葉・風習までも
勝手ながら深読みしてしまいたくなる作品である。
素晴らしい
★★★★★
旧化け猫があまりに素晴らしい出来だったので比べられてしまいますが 私は好きです。
化け猫の解釈が2つあると聞きました
猫が何十年も生きる(旧化猫),人の怨念をかってその人の血をなめて怨念をひきうける(新化猫)
また森谷の一言が違ったら救われたのに¨と思いました
時代背景も違うし(昭和初期かな?)ただ怨念や人の業は時代が変わっても無くならないような気がします
もう一度アニメーション希望してますm(_ _)m
人間の業は変わらない
★★★★★
今回は最終回だからなのかもしれないが前巻までの話とはまた違った怖さがあった。
現代に近づくにつれて人間の業はさらに深く濃くなっているのだろうか?
今回だけは薬売り以外の関係者全員がモノノ怪以上の怖さを持っていると感じた。
また薬売りに会いたいと思う。
もう一歩
★★★★☆
『怪‾ayakashi‾化猫』が良かっただけに期待し過ぎた感がありました。
絵のクオリティや独特の雰囲気は最高でしたが、ストーリーが今一つ物足りない。
個人的にモノノ怪の中では
【鵺】これは文句なく面白い
【のっぺらぼう】繰り返しの映像や微妙な点はあるものの良かった
【化猫】最後のあまりの中途半端な終わりが残念
の順に好きです。