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ある日、アヒルバス (実業之日本社文庫)

価格: ¥760
カテゴリ: 文庫
ブランド: 実業之日本社
Amazon.co.jpで確認
一気に読みました ★★★★★
小説はどちらかというと苦手であまり読まないのですが、皆さんのレビューに誘われて
図書館で借りてきました。
実際のバスガイドさんの社会にありそうな話でもあり、ああやっぱり「お話」だなと
感じさせてもらったりしながら、楽しく読めました。
主人公の秀子は、先輩の顔色もうかがわないといけないし、後輩の目も気になるようで、
こういうのは、日常的に職場でありますね、私もそうでした。
ベテランの戸田さんをもし女優さんが演じるとしたら、江角マキコさんかなあと、
江角さんを勝手にイメージしながら読みました。
きりっとしてハツラツとしていますものね、テレビに映る彼女は。
ただ、ループタイの男は不快な存在ですから、この作品の映像化は望みたくないのが
本音です。

とても分厚いので、将来文庫本になるかどうかわかりませんけど、文庫本が出れば、
ぜひ手元に買っておきたいなと思いました。
バスガイドの仕事の様子がおもしろおかしく描かれていて楽しめた ★★★★☆
バスガイドの仕事の様子がおもしろおかしく描かれていて楽しめた。ストーリーは入社5年目で先輩と後輩の間の立場にいる秀子が、わがままな乗客のお世話や新人教育を通じて成長していく話なのだが、主人公のデコをはじめ、同期の亜紀、教育係りの鋼鉄母さん、バス運転手の小田切、新人バスガイドのクウなど登場人物も個性の強いキャラクターが揃っていて会話のテンポもよかった。また、自らガイド企画を提案したり、お客様を楽しませるための独自のガイドを考えたりと、仕事に対する真摯な姿勢も共感できた。
小説とは、こうでありたい。 ★★★★★
大好きな山本幸久さんの最新作。
ワクワクしながら読みましたが、
いつもの期待以上でした!

「働くこと」が、氏の作品のテーマの
中心のように個人的に思っていますが、
バスガイドの秀子が主人公のこの作品も、
とても練られた構成と人物設定で
最後まで本当に楽しく読めました。

実際の会社生活と人間関係は
もっとドライでシビアだったりしますが、
時代がそんな風潮に傾きつつある分、
山本さんが描く楽しい世界に
なおのこと憧れを抱きます。

読み始めると引き込まれ、夢中になって、楽しく読み終わる。
小説って、こうあってほしいという
理想とも言える素晴らしい作品だと思います。

ちなみに、これから読まれる方は、
ピノ(アイス)と
『はとバス』のカタログをご用意の上お読みください(笑)
「道は開かれておる。」byピノの神様 ★★★★☆
山本さんの「お仕事小説」は、特化した感がある。
昨年、『こうふく あかの』『こうふく みどりの』のあとがきで、
西加奈子さんが、“世界のつながり”ということについておもしろい
私見を述べていたが、山本さんはまさに、それを自分の小説世界で
やってのけている。
彼がこれまで描いてきたそれぞれの会社や仕事が、同じ地平でいつも
リンクしているとわかるからだ。
『渋谷に里帰り』では、作家がよくやるちょっとしたご愛嬌かと思ったけれど、
『カイシャデイズ』に至って山本さんは、ここでもあちらでも、
こうやって働く人びとがいて、それは彼らが意識するしないに関わらず、
どこかで切り結んでいるんだよと、私に問いかけてくる。
だから、『ある日、アヒルバス』ではどこでどの人を登場させるか、
とっても楽しみだった。

はとバスならぬアヒルバスのバスガイド、デコが仕事を通して成長してゆく物語。
お客様相手の外向きの仕事とともに、新人研修の指導員という内向きの重要な
任務を任されて、悩みながら奮闘するさまがユーモアたっぷりに繰り広げられる。
ちょっと厄介なお客様もいたりして、スリルある展開も。
先輩のベテランバスガイド、戸田がかっこいい。
運転手の小田切の不可解さもいい味だ。
新人ガイドさんたちの緊張も初々しくていい。
仕事にどう取り組むか。それぞれの人の真摯さが心地よかった。
ガイドさんの大変さとか楽しさとか。 ★★★★★
山本さんのお仕事系小説。
ここにまた面白い作品が届きました。
観光バスなんかに乗らない限り
バスガイドさんとはなかなか出会えなかったりするわけですが、
この作品で
バスガイドの過酷さなんかも知ることが出来ます。
本当に色んな客がいて
それをガイドさんが一人で(時には運転手も)仕切らなければならない。
大変だ仕事だろうなぁ〜。
でも、山本さんはその仕事をただ大変な仕事、と片付けるのではなく、
その日常をユーモアたっぷりに描き、
ガイドさんの楽しさなんかもしっかり描いています。

その仕事の辛さ楽しさはその仕事に就いている人にしか分からないことも
あると思いますが、
こういうお仕事系小説って言うのは
その辺をうまく伝えてくれている気がします。
特に山本さんの小説は秀逸です。

ただの小説ではなくて、
しっかり東京案内もあったりして
地方の人間としては
なかなかありがたかったりもしますね。

登場人物もよく描かれています。
ガイドさんのメインは3人でそれに新人5人。
この8人がそれぞれ強烈なキャラクターの持ち主なので
これだけでも楽しめます。
そしてバスツアーにやってくるお客さんたち。
老チャットモンチーと名付けられたおばあさん3人組がキュートでした。

これはもっともっと続きが読みたい作品でした。