さっそくCDを手に入れて、ドキドキしながら封を切り、
ヘッドホンを耳にあてて、ラジカセの再生ボタンを押した。
…なんて格好いい音楽なんだろう…
引き締まったダンサブルなサウンドと包み込まれるようなヴォーカル、
漆黒のカクテルを片手に踊り明かすNYの夜、そんな感じがした。
それから、何百回もそのアルバムを聞いた。
セリーヌが「美女と野獣」のテーマで大ブレイクし、
「タイタニック」で冗談のネタにされるほど有名になるなんて、
その頃は想像もしなかった。
今ではバラードシンガーのセリーヌですが、
当時は進むべき道を模索していたのか、この英語デビューアルバムでは
4人のプロデューサーを武器に多彩な楽曲・歌唱を披露しています。
迫力のあるナンバーと繊細に語りかけるナンバーのバランスが良く、
捨てる曲がひとつもありません。
2ヶ月の英語特訓でここまで美しく歌えるのも努力家のセリーヌらしい?