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ショスタコーヴィチ:交響曲第1番&6番

価格: ¥1,800
カテゴリ: CD
ブランド: ユニバーサル ミュージック クラシック
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幸せな融合 ★★★★★
ショスタコーヴィチの交響曲第6番は、余りかえりみられることがありません。マーラー的で若きショスタコーヴィチの集大成的な4番、明快ですでにポピュラーな5番、巨大で演奏効果に優れている7番、ショスタコーヴィチらしさが全開となった大編成の8番などと比較すると、やはり一段小さくて、余り耳にする機会がなく、おまけに一般的な楽章構成を無視したような展開(楽章が上がるに従って速度が上がる)は人をして「不可解な作品」として敬して遠ざけさせるに充分の特徴だといえます。
しかし、粛清の嵐吹き荒れる1937年に、当局のゴキゲンをとるべく作成した第5番で、いわゆる「ガス抜き」を行ったショスタコーヴィチ、自分のフラストレーションを内的に、シニカルに爆発させた当第6番は、ショスタコーヴィチを知る上においても必携、必聴の作品だといえます。

バーンスタインの交響曲第5番演奏が「御前演奏」にてショスタコーヴィチに激賞されたというのは有名なエピソードですが、双方ともジャズにシンパシーがありながら深刻な(ふりをしている)曲を作りたがる作曲家、肝胆相照らすというべきか、抜群の相性をもっています。特にこの第6番の演奏は、最終楽章がプレスト(非常に速く)である意味を、他のどの演奏よりも如実に示してくれています。ショスタコーヴィチの皮肉、バーンスタインの作曲家としての解析力、そしてウィーン・フィルハーモニーの合奏力が幸せな合体を示した、希有の音盤だといえましょう。

なお、今回カップリングされている第1番はシカゴ交響楽団との演奏で、19歳当時のショスタコーヴィチの新進気鋭が、ドライで完璧な合奏を誇るシカゴ響によって再現されています。以前第6番は、同じウィーン・フィルとの第9番とカップリングされていました。曲想の類似性でいえば元のカップリングの方がより正しいのではないかと思うのですが、1番から6番までの期間たる14年で、タコさんがどれほど苦渋を味わったかということを知るにはいいかもしれません。
いずれにせよ、どちらも名演奏です。