とても面白い!
★★★★★
雑誌「噂の真相」はずっと購入していました。ホントに興味深く毎号読んでました。
その裏側では大変な思いをしながら毎号完成させていたのだ、と興味深く読ませていただきました。
また和久俊三に訴えられた件からの地検との戦いの日々も興味深く、いかに司法が腐っているかもわかりました。
ここ最近、地検の不祥事がニュースになっていますが、さすが「噂の真相」当時からアホでインチキな地検を暴いていますね。
こんな時代だからこそ「噂の真相」再開を願いつつ読ませていただきました。
巻末の解説の室井佑月氏の分も面白い。でも怖さもある(笑)
あの時代を思い出しニヤニヤできる名著
★★★★☆
筆者と同年代であり、出てくる「噂の真相」のエピソードのほとんどを読んでいました。
ネットの無い80〜90年代、あの雑誌の持つ独特のパワーの裏にはこのような編集者の存在があったのかと実感しました。興味本位で入社したらいつの間にか業界で一目おかれる存在になっているジェットコースターのような人生はエキサイティング!
だいたいこのような暴露物は、暗かったり湿っぽかったりうらみつらみを含んでいたり毒をもっているものが多いのですが、他のレビューの方にもありましたが、内容が実にカラッとしており(女性だから?)、読後感は非常に爽やかでした。
あの時代、あの本の読者だった方にはお勧めします。
リアル版働きマン
★★★★★
おもしろかったです。
週刊文春で、坪内祐三さんが書いていたのを読んで買いました。
噂の真相といえば、週刊誌よりもっとディープなスキャンダル雑誌、そこで働き(戦い?)裁判で有罪判決にまでなった、女性編集者の回想記です。
週刊誌編集者を主人公にした、安野モヨコの「働きマン」のリアル版といったところでしょうか。著者が22歳で何も知らないところから、やり手編集者へと成長していく過程は、「働きマン」以上の臨場感があります。次から次へと襲ってくるトラブルと修羅場に立ち向かう著者の姿勢は、マスコミ志望の人はもちろん、すべての働く人が、励まされるのでは。何より、こんなにトラブルつづきなのに著者が一貫して明るいのがすごい。
坪内さんによると、著者は、顔が安達祐美で、体が藤原紀香だそうです。
編集長より魅力的? 噂の女の真相は…
★★★★★
雑誌「噂の真相」が、かねてからの予定通り休刊したのは2004年3月のこと。
もともとは2000年をもって休刊するというのは岡留安則編集長の創刊時からの方針だった。それが延長されたのは、1995年に作家・和久峻三とトレンドプロデューサー・西川りゅうじんに関する記事によって東京地検特捜部に刑事告訴されたことによる。
裁判中のまま休刊は出来ない、とのことで発行を続行。一審判決が出たところで、休刊を2004年としたのだ。
さて、業界のタブーにとらわれず独自のジャーナリズム世界を築き上げたのが雑誌「噂の真相」だ。編集長の岡留氏という強烈なキャラクターとともに孤高の存在であった。
その岡留氏のインタビューや著書はよく目にすることがあったが、編集部やスタッフのことはそうそう知られていなかった。
この本は、17年に渡って「噂の真相」でデスクを勤めた美人記者の手による、ウワシンの舞台裏および東京地検特捜部との壮絶な戦いの記録なのである。
著者は群馬生まれ。東京の短大を卒業して損保に入社したごく普通のOL。
だが、幼い頃からの雑誌好きが嵩じたため、コピーライターを経て、1988年、「噂の眞相」に入社する。
最初は岡留を含めて3人の編集者でつくられていたことや、昼夜正反対の編集者生活、張り込みの実態、抗議への対応、などが読みやすい文章で語られている。
後半、内容は裁判が中心になるのだが、正義の味方のはずの東京地検特捜部が私怨や思い込みで、ジャーナリズムを告訴するいい加減さが描かれていて興味深い。
面白いとともに、空恐ろしい内容ながら、とてつもなく読みやすい本だった。タイトルも洒落ていて、おすすめである。もう一つ。マスコミが美人○○というと、大体が看板に偽りありなのに、この神林という女性実際美人である。そこも、またイイ!
負けるが勝ち組
★★★★★
筆者のカンバヤシさんは、出版業界を代表するオヤジギャル(死語。活発でメチャ美人)だったのだが、文章もスマート。
インテリヤクザからキモオタクまで、魑魅魍魎うごめく世界をスイスイ泳いでいく。
名誉毀損で前科一犯とかは、全然オッケーでしょう。
出版ならびにマスコミで働いているorマスコミ志望者の女子学生は必読の書ですね。