シリーズ三枚目。
一枚目と二枚目で絆を深めてきた遥と桂人が、ここにきてお互いを頼るという次のステップにすすむ話。
一人悩む桂人を遥が支えて、力になってあげて一緒に桂人の友人を助けるという展開。
全体的な地味感はずっとこのシリーズあるけど、まあ段階を追ってこのＣＰが関係を成長させていくと考えれば、じっくり見守ってやるわ！ってな気分で聴いてられます。

ハラハラどきどきとかは全くなし。お互いの気持ちがすれ違って胸が痛いってのもない。ある意味すんごいストイックなＢＬカップル。
かといって飽きることはないですね。
くだらないって感じることもない。
ある意味「大人向け」？？？ってことかも。

番外編、最後のトラックに東原×貴史の小話「口直し」がついてます。これはいい。
わたしが独断趣味でこのＣＰが好きだからってのもあるけど、体の繋がりでしか繋がってないくせに、お互いに離れがたいっていう綱渡りてき関係が、遥×桂人と全く対照的で逆に良く見えちゃうんですよ・・。


ＣＤ枚数重ねるごとに遥ＣＶの小西さんの声がなんか若返ってくる気がするのはわたしだけ？？

原作は全て読破したのでCDを聞いていても共感できるところが多々ありましたが、相変わらずぶっきらぼうな遥が序所に佳人に心を開き包み込む優しさが切々と伝わり、尚且つ、遥自らが佳人の昔の同級生香坂を助ける件はちょっとスリリングで、後ろに流れるミュ−ジックもピッタリだし、スト−リ−の流れも声優さん、小西さん、置鮎さんのコンビもとてもいいです。星5つでたりないくらいでした。

遠野春日の情熱シリーズのドラマＣＤ化三作目となる今作品。
前作から１年９ヶ月たってのリリースとなった訳だが、その
世界観は失われることなく、聴き応え十分である。
このシリーズの良いところは、原作がしっかりしてるところと、
またその小説をドラマＣＤで表現するにあたり、どうしても
割愛しなければならない部分があるが、音楽の使い方や、
構成が良い分、原作を読んでいなくとも、すんなりと入って
いけるように思う。
またドラマＣＤ前作２枚を聴いていなくても、
それはそれで十分に楽しめると思う。
原作の方で、作者あとがきに「遥と佳人の日常を描きたかった」
と言うようなことが書かれており、出張先から戻った遥に
佳人が手料理でもてなしたり、一緒に入浴したり、
家が１番落ち着くというようなエピソードが、
二人の関係の進展を伺わせるようなんである。
日常とはまた別に事件も起こるので、二人の愛はより深まって
しまうのだった・・・。ゴチソウ様って感じです。