「情熱」シリーズの番外編第二弾。
こういう嫉妬モノはいつの時代も恋話のメインですよね、やっぱ。


ってことで、このシリーズの中で一番のお気にいりです。どうしても貴史が好きでたまらない東原の、過去三年言葉にはして来なかったけど気持ちってのが不思議と伝わってくる。貴史も好きでしょうがないんですよね。
ただ言葉足らずの三年間が同じ気持ちの二人をちょっとだけ違う方向に向けてたってことでしょう。

東原も不器用。その不器用さがまたハードに世渡りしてきた表ヅラと正反対なのでいい男っプリを出してる。
そして貴史も違う意味で不器用。
結局二人ともが不器用なわけで、そこに純愛が生まれったってこと。

東原のエロ攻めはドロドロしてて、それに受けて立つ貴史はあくまで淡々と自分を律しようとする。その駆け引きを聞いてるとあっという間にＣＤ終わっちゃって、え、もう終わり？って思えてくる。

唯一気に入らない・・・まあしょうがないんですが・・・のは、やはり貴史は東原を愛しているので、突っぱねよう、別れようと決めても完全に断ち切れないこと。ここはガンっと断ち切って東原を翻弄する（100年早いか？？）ぐらいの気概を見せてほしかった。
あれじゃあ、微妙に驚かせはしたかもしれないけど、所詮東原の手の中で踊ってる現状を打破することはできてない。

貴史ももうちょっとはっきり突っぱねるなりしてもっと東原にヤキモチ焼かせるなりしたらよかったのに。。。と聞きながらずっと思っていた私って、結構人の破滅を願っているのかも・・・。

CD用に書き下ろされたということだけでも、情熱シリーズファンには十分楽しめる内容。大好きな東原×執行編だったのも嬉しかったです。素っ気ない東原も好きなんだけど…と複雑な思いで聴きました。
ただ、原作者がシナリオを書き下ろされたことから、台詞が説明調や実況中継的になってしまった部分が多くなってしまったのが残念。なので★4つ。

情熱シリーズで一番好きな東原×貴史の完全オリジナルﾄﾞﾗﾏ!!
とにかく声優陣の皆さんが、２年間のブランクなど一切感じさせず、
役柄そのものに乗り移っています。遥×佳人の落ち着いたラブも少し有ります。

相変わらず、２人は大人の男性としては頭脳明晰・眉目秀麗な
完璧な存在。しかし心から愛するたった一人の相手に対してだけは
全てが上手くいかない。
東原は「黙っていても理解しているはず」と思い込み、貴史は
「どうせ体だけの関係」と誤解するばかり。

このタイプのカップルは、遠野作品によくありがちで、その時によって
苦手意識を持つ場合も有ります。
しかし東原は裏社会の若き獅子である表の顔と、愛する貴史にだけは
不器用になってしまう少年の一面を持つ。このギャップがたまらない!!
演じる小杉さんのため息、息継ぎのタイミングの瞬間さえ心震えます。
とにかく格好良い!!最高にスタイリッシュな辰雄さん。痺れます。

一方、野島裕史さん演じる、こちらも相変わらず愛する唯一の男にだけは
素直になれないネガティブ貴史。今回はついフラフラと別の男に流されかけ…。
野島さんの硬質で繊細な演技がぴったり。聞いていて心切なくなります。
とにかく「もう少し聞きたかった!!」「二枚組みでも購入したのに!!」という
クオリティの内容で、ファンには必須の一枚!!
ぜひまたオリジナル脚本でCDを製作して頂きたい。そして宗近×織の続編にも期待!!
全カップルが一同に揃う作品も発売して欲しいです!!

原作小説の無い、脚本書き下ろし。真ッさら　ピッカピカの新しいお話です。
もう、ワクワク・ドキドキで聞きました。

貴史、相変わらずぐるぐるしてます。東原の本心に気付けないから・・・
東原は猛烈に怒っています、貴史のそっけない言動に。
本当は、互いにどうしようもないほど惚れているのに。

強情な上言葉が足らずに、心の中で思っている事の半分しか口に出せない東原は、
いちいち言わなくても、貴史なら本質を見抜いてくれると信じていた。って・・・
それはちょっとずるいけど、貴史の安全の為、世間に一番大切な存在だという事を知られない為。
まあ、簡単に言ってしまえば、全編に渡り「痴話喧嘩」だが、いやぁ〜、参りました・・・。
ついに「愛してる」・・・って、言っちゃいましたね！！鳥肌、立ちましたよ！！！
まさに雨降って地固まる！！お幸せに〜。

最高です！商業誌は、もちろん、同人誌でも書かれていない作品を、先にＣＤで聴かせていただき本当に幸せです。遠野先生と、企画者の方に感謝大！初めてのないように、自らの妄想を重ねて聴かせていただきました。振るえが来るほどの感動を皆さんも是非！