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嗤うエース

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: 幻冬舎
Amazon.co.jpで確認
後藤正治さんの推薦 ★★★★★
週刊現代に後藤正治さんが書評を書かれていて絶賛していましたのでさっそく買いました。
和歌山の農村に住む極貧の家に生まれた少年が投げている試合で
偶然、刑事があやしい中年が少年にお金をはらい、八百長らしきことをやらせてしまったのを目撃する。
少年は地元名門校から甲子園の決勝までいくのですが、そこでも同僚選手はあやしいやくざものとの接点を目撃する。しかも試合には負けた。
刑事、そして高校時代のチームメイトが雑誌のトップ屋として、プロに入ったエースを追いつめていきます。

後藤さん曰く、この小説に中上健次さんの雰囲気を感じたとか。

そうですね。前半の場面ですよね。私もそう思います。あの雰囲気があるからエースが悪いことをしているのに感情移入しているわけですね。
読み終えてしまって、自分がなぜ追いかける側の刑事や記者ではなく逃げる側に関心がいくのか、やっと分かりました。
逃げる側に感情が入るか、追いかける側に入るかでは最後の気持ちはまったく違ってきます。
そして最後。私は深くにも目頭が熱くなりました。
野球のシーンはすくないので女子でも全然いけますよ
スポーツ小説というより、社会派小説? ★★★★★
世間をにぎわせている野球賭博が題材ですが、時代的には少し前の、昭和40年代から50年代を背景にしています。
一概に野球賭博といっても、賭博のからくりなど初めて知る事実は多くて、こういうふうに一般の人を引き込んでいるのかと勉強になりました。確かにこれなら勝てると思って賭けてしまうかも(笑)
各登場人物を通してリアリティーが伝わってきたし、野球が市民の生活にいかに深く根付いてきたか(特に戦後から50年代にかけて)を改めて感じました。スポーツ小説というよりは、社会派小説といったほうがいいかもしれません。
不思議な事にいつの間にか主人公の浪岡に感情移入。でもオチで明かされた浪岡の本音、よく読めば伏線としてところどころ書かれていたことに気づきました。