Sammy NesticoのBig Bandでもっともメジャーな1枚。
「Warm Breeze」と「Samantha」はベイシーで有名ですが、楽譜で出回ってるのは大体こっちです。タイトル曲の「Night Flight」と「Fascinating Rhythm」は１プレイヤーとしてやりがいがあります。

　サミー・ネスティコはパブロ時代のカウント・ベイシー・オーケストラの多くの曲の作曲・アレンジを手がけた人で、晩年のベイシーの輝きはこの人なくしては語れないです。

　で、このアルバムは、ネスティコのバンドが録音したもので、ベイシーものと一味違う、垢抜けた感じの音楽が楽しめます。タイトル曲は勿論いいし、一曲目のスタンダード「魅惑のリズム」などはあっと驚く斬新なアレンジが施されています。アルバム全体に複雑な構成ながら親しみやすい素晴らしい内容で、多くのアマチュア・ビッグ・バンドで「一家に一枚」的な扱いを受けています。（うちのバンドのメンバーも殆どみんな買ってました）
　もともと別のLPに収録されていた4曲（9－12）を追加し、ますますお得感いっぱいです。

アルバムタイトル曲、Night Flight　は疾走感あふれ、とてもお洒落な
ナンバー。一般のCDショップではまず手に入らないレアもの。聴いて損は
ないと思います。なぜ、こんないいCDが廃盤なのか不思議なほどです。