小論文対策に受験生必読、エントリーシート対応に就活中学生必読
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これほど懇切丁寧に「読むこと」と「書くこと」を指導・指南してくれた本に出会っていない。読めない・書けないと思っている者にとっては正に福音の様な本である。もっともここに書いてあることを実践しないと意味はないが・・・
小論文やエントリーシートの採点側の視点で読む側に印象的な文書の書き方を指南してくれるので、受験生や就職活動(就活という言葉はなんとなく嫌いだ!もちろん婚活というのも)中の学生には非常に役に立つのではないかと思う。なるほどこう書けば受かるのか、良い点が取れるのかというのが目から鱗が落ちるように合点がいく。(IMEではがてんの変換で合点が出て来ない)齋藤氏は著作が多いので、本によってはこれまで書いた本の寄せ集めみたいなものやピントはずれのものもあるが、この本は実に良い。ついでに松岡正剛氏の「多読術」と川辺秀美氏の「カリスマ編集者の読む技術」を併読することをお勧めする。「読む」という行為について「達人」の極意が学べる。
書き上手・試し上手で、力の伸ばし上手に
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年100冊の書評を書くように意識をしてから3年目になります。
読むだけでは忘れてしまう気づきを覚えておくため。
本書を読むことで、読み書きがより効果的になりそうです。
これまでの活動でよかったと振り返れた内容はこちら。
・書く練習には、引用を使うと取組みやすい
・「構想は頭の中で練るのではなく、紙の上で練れ」
さらに上を目指す際に活用できそうな内容はこちら。
・書く内容は対象×自分の体験×別のテキストで構成
なお、確かに、書くだけでは畳上での水練になりがちですが、
書くことで「試してみよう」とその気になります。
得た知識を活かすきっかけに今後も書評を活かしたいですね。
タイトル通り
★★★★☆
書くことを前提にして読むことについて述べられた本です。
学生向けに書かれているため理解しやすいですし、この本の最後には就職の際に必要となるエントリーシートの書き方で締め括られています。
テクニカルな指摘よりも、あくまで読み手の立場で書くことの大切さについて述べられている点が類似のハウツー本とは一線を画す所であり目新しく有益だと感じられます。御一読をお薦めします。
私には合わない。
★★★☆☆
本書に書いてある本の読み方、
文章の書き方は、有効だろう。
しかし私には向いてなかった。
だって、面倒くさいもの!!!
(中高生向けなのでとても読みやかったです。)
読み書きについてもう一度学びませんか?
★★★★★
大人になって、社会人になって、改めて読み書きについての授業を受けてみませんか?
本書は、そんな願望をかなえてくれる。3日間の授業を想定した内容だ。
読み書きは連動している。
読み上手、書き上手になるには、両方を鍛える必要がある。と著者は言う。
読むときの「ペンキ塗り方式」、書くときの「発問を意識する」。
もっと早くこの考え方を知っていれば、これまでの読み書きがもっと楽だった。
発問を意識した書き方はこうだ。
キーワードで身の回りを切り、発問を考える。
発問を考えることで、キーワードが自分の問題となる。すなわち具体性ももつ。
そこに自分の経験や実感という具体性と抽象性をを織り交ぜることで格調のある文章となる。
織り交ぜる経験や実感が、その文章の個性となる。
なるほどと思わせる考え方がちりばめられた、読み書きのバイブルである。