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ジャズの名盤入門 (講談社現代新書)

価格: ¥777
カテゴリ: 新書
ブランド: 講談社
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ケルン・コンサートを選んでいるからこそ頼もしい70年代までのジャズの名入門書 ★★★★★
2005年9月刊の本だが、私の手元にあるジャズ入門書は本書だけだ。しかし今でも時々手にとって、名盤にこういう聴き方、つぼがあるのか気づかせてくれ、かつ名盤を通じて有名ジャズ・ミュージシャンのキャリア、ひいては50年代以降のジャズの流れを辿ることができ、初心者にもジャズ上級者にもお薦めの良書だ。内容は古くない。そもそも80年代冒頭のジャコ・パストリアスのワード・オブ・マウスとウィントン・マルサリスのマルサリスの肖像までしか紹介していないから。50年代、60年代、70年代以降の3つのパートで厳選した50枚を新書見開き4頁で解説する。基本的に1ミュージシャン1作品だが、マイルス、コルトレーン、ビル・エヴァンス、キース・ジャレット、オーネット・コールマンの5人だけは2作品を採り上げる。マイルスならカインド・オブ・ブルーとビッチェズ・ブリューのように。人と作品の選択については異論もあるだろうが、概ね妥当だ。本書より薄く紹介作品の少ないジャズ名盤評論集があるのか私は不知だが、本書が最もコンパクトな部類に入ることは間違いないだろう。

私が本書を購入した理由は、キースのケルン・コンサートを選んでいるから。ケルン・コンサートをジャズ喫茶で聴いた記憶がない。また、ジャズ名盤評論集でキースのピアノ・ソロを選ぶならソロ・コンサートとなりがちだ。何かオーソドックスなジャズ・ファンがケルン・コンサートを口にするのははばかれる空気がある。しかし、この「即興」作品の美はなぜジャズの枠を超えて普遍的なのかは、しっかり解析し、正当に評価されるべきだ。美しいものは美しいと言いきる著者の感性が信じられるからこそ、私にとって本書は最良・最軽量のジャズ評論集だ。
役に立ちました。 ★★★★★
ジャズに興味を持ったものの、右も左もわからないド素人だったのでとりあえず本書を購入してみました。

まず年代順に並べてあるのが良かったですね。それと紹介している50枚だけでなく、そこから派生していった作品、比較して聴いてみるべき作品などにも細かく触れてあり、超入門者として「次に聴く一枚」をセレクトするのに非常に役立ちました。
そして何より著者のジャズ、そして音楽に対する真摯な姿勢が伝わってきて好感が持てます。
真っ当な内容です。 ★★★★★
「名盤はもう聴き飽きて耳タコだ」いう自称ジャズベテランがいる。「古い名盤を聴くより、新人の新しいジャズを聴くべき」などという、名ばかりのジャズ喫茶店主もいる。

しかし名盤には聴くたびに新しい発見があり、それだけの繰返しの鑑賞に堪えるからこその名盤なのだ、と筆者は言う。たしかに「耳タコ」などといっても、本当にそれだけの物理的時間があるのか、というのは至極真っ当な疑問である。タイトルには「入門」とあるが、ジャズ初心者よりはむしろ中級者以上の方々(偉そうな物言いで申し訳ないです)にこそお勧めの一冊。何度も聴いたはずの「名盤」に中山氏が新たな発見を教えてくれる。
ありそうで、なかなか無い本 ★★★★☆
僕は正当なJAZZ初心者ではない。
JAZZ以外にROCKもPUNKも聴くし、FUNKやSOUL、HIPHOPにCLUB MUSIC、BLUESも聴く。
最初に買ったJAZZのCDが何だったか覚えていないし、そんな事に興味も無い。
JAZZの奏法や、JAZZが生まれた時代背景に、大して興味も無い。
従って、僕は正当なJAZZ初心者ではないと言えるだろう。

音楽を聴く以前に、曲の時代背景等のウンチクを述べるJAZZファンが僕の周囲に多かったせいで、僕はJAZZがあまり好きではなかった。

僕がJAZZを好きになったのはMiles Davisを聴き、John Coltraneを聴くようになってからだ。
日本でM.Davisを聴くようになると、セットで中山康樹氏を知るようになる(「日本で〜」と言う表現は不適切だろうけど)。

で、このガイド本。
値段も手ごろだし、暇つぶしに読もうかな程度で買ったんだけど、これがなかなか面白い。
1作品に対し、4ページに渡って解説されているので、気軽に読める。
興味の無いアーティストの作品だってスラッと読める。

ウンチク嫌いな僕でも気軽に読めるし、たまには玄人染みたウンチクも良いなと思わせてくれる。

僕の一番のお勧めは、46ページに渡って解説されている70年代以降の節。
ROCKやPUNKも、この時代のものは面白い。
勿論、FUNKやSOULも同様。

それにしても中山氏は、何故に「名盤」と言う表現にこだわり、力説しているのだろうか?
説明が具体的 ★★★★☆
よくある名盤紹介よりも説明が具体的で、わかりやすい。50枚に絞っていることで、名盤1枚に多くページを割り当てられたことによる。もちろん、この中で良いといっているものでも、聴いてどこがよいのかわからないものもある。しかし具体的な説明はおもしろく、楽しかった。