さて、肝心のリプレイですが、前巻でミッション失敗してしまったためにオーファンは一大事。
そして予想だにしなかった豪華ゲストが登場。
敵もついにモンスターレベル10。
NPCも含め最大九人パーティーなど、色々と最終巻にふさわしい一冊だと思います・・・が。
やっぱりこれで終わりっていうのは寂しいなぁ。
なによりGMもPLも「またやりたいね」なんて事言っているので、外伝が出たりする?なんて期待してしまうw
最終巻なら後を濁さないでくれ!(血涙
というわけで“最終巻”としては星4つ、かな。
とりあえず、今はへっぽこーず二冊目の長編に期待していますw
けれど、まさかまさか、いいんですか?!と叫びたくなるあの方とかあの方とかを、ゲストのPCとして出しちゃう思い切りの良さは脱帽。
ついでに中の人が透けて見え、清々しいほど壊れていくあたりはプレイヤーさんたちにも脱帽
(色々とがらがら音立てて崩れ落ちましたよええ…漢組を率いた彼の、狙ったような抵抗1ゾロとか)。
話の整合性に無理がなく、読者が納得できる上に、思いもしなかった楽しいことを仕掛けてくれる、秀逸な出来のお話です。
難をひとつだけ上げれば、最終話が最終話らしく締まっていない、と感じてしまうことでしょうか。
なんとなくぼんやり感が残ってしまって。
確かにイリーナたちの人生は続きますけど、最終巻のお話としての締まりはもうちょっと印象残して欲しかったです。
なので星四つ。
まあこれは、ここまで大変楽しく上質なものを書いてらしただけに、要求が上がってしまっている、読者のわがままかもしれないですね。
ともかく買って損のない一冊なのは確かです。