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私の巴里物語 1950~1989年

価格: ¥1,835
カテゴリ: 単行本
ブランド: 文化出版局
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私のパリ物語 ★★★★★
サガンの翻訳で有名な朝吹登水子さんのパリでの生活、彼女がパリで知り合いになった芸術家、作家たちのエピソードがノスタルジックに、詩的に描かれています。彼女がパリに住んだのは、パリがエコールドパリという芸術流派を創り出すような、文化的に豊かな時代。著者にとって、この生活は、伯爵家に生まれ育ったお嬢様ながら、多くのものを戦争で失い、海外で新たに自分の人生を始める時代と重なっています。
これは個人的なことですが、私はこの本を幼い頃から愛読しており、昨年、パリに留学する機会を得ました。そして、現在のパリが彼女が生活していた時代とは全く違う相貌を帯びてはいるものの、この本から与えられたものの大きさを実感しています。
読みづらい ★★☆☆☆
サガンの本を翻訳されている著者のフランス生活の思い出を写真入りで語っている本ですが、彼女のほかの著書もまとめて読まないと背景がいまいち読み取れず読みづらい本です。話も年代もかなり飛びますし、いきなり雑誌か新聞への投稿記事の挿入がはいったりと、記憶が雑然と並んでいるというのが感想です。

彼女が出した翻訳書はきれいな訳とレビューされていますが、確かに情景描写などは上手だと思いまずガ、全体的にはわかりづらい部分が多く、それほどよい文章だとは言えないと思います。

あと、彼女の生活がそうだったとはいえ、やたら有名人の名前が書き並べられたという印象が否めないです。個人的には、もう一歩、著者自身の心の内が打ち明けられていたらもっと面白いものになっていたのに・・㡊と思います。