宴の終焉
★★★★☆
宴の終焉
香りの宝石
未来予測射撃
の3話収録
未来予測射撃では
おなじみのスナイパー同士の1対1が展開。
150巻達成したが
まだまだゴルゴには仕事がありそうですなぁ。
祝、150巻達成!
★★★★★
長い連載の中でゴルゴの顔もずいぶん変わったけど、俺は最近のやや面長で目が細くて首の太いゴルゴが一番好きだな。TVアニメ版の顔は、なんか見るたびに違って見える気がする(アニメ版は絵が酷くてガックリ。でも、舘ひろしの声は意外にゴルゴに似合ってて良かった)。
最近、次々と有名な小説家が名作マンガを小説化している。大沢在昌が「こち亀」を書いたり、乙一が「ジョジョ」を書いたり、マンガじゃなくてアニメだけど福井晴敏が「ガンダム」を書いたりしているので、是非ともゴルゴも誰か有名な作家に小説化して欲しい。村上龍のTV「カンブリア宮殿」にさいとう・たかを氏が出演した時、アシスタントの小池栄子が村上龍にゴルゴの脚本を書いたらどうかと言っていたけど、せっかくだから村上龍にはゴルゴを小説化して欲しいなあ(村上龍は「難しいねぇ」と言ってたけど)。
残酷な正義
★★★★☆
表題作の「宴の終焉」、決して派手な作品ではないのですが、「ゴルゴ13」と云うキャラクターの今までにはあまり見られなかった魅力を感じます。
私の感じたことを言葉に置き換えると、これは「残酷な正義」とでも呼ぶべき物かもしれません。
ケイマン諸島にはCIAがそこを通して依頼料をゴルゴに振り込んでいた銀行があった…。
「マネーロンダリング」された「汚い金」、「犯罪」の金_
ゴルゴは依頼人が「真実」を語れば善悪やイデオロギーに関係なく依頼を遂行する殺人機械。
会計検査院とFBIは「正義」のために証拠となるCIA長官の命令書を奪取した。そしてその証拠は核爆発にも耐えるFBI特別金庫室の中。
CIA長官はゴルゴに依頼する。その奇跡の腕で150ミリ圧延均質装甲板の中の書類を消去してくれ、と。
ゴルゴは知っていた、CIAが自分を脅かす材料となる資料を保管してきた事を。
依頼は確実に遂行され、政府や企業の不正を暴く最後の頼みは灰となった。
しかしゴルゴは許してはいなかった、世界中の不正蓄財とテロリスト達の情報を保管していたCIAを_
「宴の終焉」(2003/1)
「香りの宝石」(2003/6)
「未来予測射撃」(2002/10)
の3編を採録。