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松井教授の東大駒場講義録 ―地球、生命、文明の普遍性を宇宙に探る (集英社新書)

価格: ¥756
カテゴリ: 新書
ブランド: 集英社
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最新の宇宙科学を理解する良本! ★★★★☆
 惑星探査衛星「はやぶさ」が話題になりました。
そもそもなぜ、小惑星を探査して、その結果、地球や太陽系の歴史がわかるのか、という疑問を解決する糸口として、本書を選びました。

 筆者の松井教授は、NHKスペシャル、「地球大紀行」のころからの憧れの人だったので迷わず購入しました。
 東大講義だからといって、しり込みは必要なし!教授も東大生のレベルの低下を嘆いておいでです。われわれ一般人も十分理解できる内容です。
 月誕生の話から、地球型惑星発見の最新情報まで、最先端の教養が手に入れられます。

 一番驚いたことは、我々のいう「生物学」は単に「地球生物学」であったという視点。地球はあくまでも宇宙の一部である事を実感しました。
このような講義が受けられる学生は羨ましい ★★★★☆
昔NHKスペシャルで放映されていた「地球大進化」のテキストで、松井教授の名前を知ってから、いつか著作を読んでみたいと思っていました。
この本は、東大の理科系の学生向けにされた講義をまとめたものになっています。その講義を行った背景には、大学院に入る前の教養部のうちに理科系の学生の目の輝きを失わせないように、などの動機があったようです。

その動機はどうあれ、扱われてる内容は、惑星科学についてここ10数年以内に発見されたことや議論されていることが扱われています。
そのため、私がかつて高校や大学教養部で学んだ「地学」では扱われていなかった内容なので、非常に面白かったし、学問として非常に活発な分野であることが分かりました。

講義されている内容は、本来的には数値計算や元になる理論式などの理解が必要なのでしょうが、数式を使わずに上手く概念を説明していると思います。なので、特に高度な物理を学んだ経験がなくても、現在の惑星科学の論点が分かると思います。

また、学生とのやりとりも出てきますが、松井教授の学生に「考えさせようとする」姿勢が見えて、書き下ろしの著作よりも人柄が感じ取れるような気がします。

我々の生活にダイレクトに役に立つことは書かれていません。
しかしながら、それだけに人を人たらしめているのは「未知への好奇心」「論理性」であることが非常に感じます。
このような講義を受けられる学生は非常に羨ましいとともに、忘れかけた未知への好奇心を煽りたい人には、うってつけの一冊だと思います。
わかりやすく説明する松井流 ★★★☆☆
著者は比較惑星学からアストロバイオロジーというかなり
融通の効く研究所に移行しました。それだけにより大きい
視野をもって語っています。タイトルの駒場講義録とある
ように教養学部生に講義して各々の章には学生の質問に
松井さんが答える形です。

無論、惑星科学の講義がメインですが、現在流行の系外惑星
のトピックス、パチンコ玉をピストルから発射させて地中へ
打ち込み、彗星が地球へ衝突した場合の破壊力をミニモデルに
した実験の内容などを紹介しています。

私は松井さんの著作をいくつか読んでいます。彼の著作の
長所は初心者にもわかりやすいように惑星科学の原理を
説明していて、すんなり頭に入ってくること。
興味深いトピックスを1冊の本に豊富に凝縮していること。

本書は読み応えあります。昔の松井さんの著作からみると
幅広くした分、少し密度が薄くなった印象は否めません。
これが東大生用の講義録とは ★★★★☆
著者の専攻は比較惑星学。かなり昔、NHKで「地球大紀行」というシリーズをやった時の監修者としても知られる。その際には、松井氏(当時助教授)の水惑星理論が活かされた。本書は、昨今の学生の学力低下を憂いた著者が、学生に興味を持たせるよう教養学部の学生のレベルに合わせて、著者の専門の惑星学、それに基づくアストロバイオロジーの考え方等を講義した結果を纏めたもの。

結果としては成功と言えよう。地球の成り立ち、普遍性、そして文明論。そして生命とは何かという考察から始まって、アストロバイオロジーという考え方に導く。平たく言えば「私達はどこから来て、どこへ行くのだろう」という疑問に迫る学問で、これを地球レベルで考えようという試みだ。そして地球を離れ、太陽系内の考察に移り、更に太陽系外の惑星へと話が進む。勿論、興味の的は、太陽系外の惑星に人間と同じような知的生命体が存在するか否かという事である。そして、もう一度地球の起源に立ち返り、地球の進化の過程を考察する。そして、地球に対する天体の衝突が地球の進化に大きな影響を与えたことを検証する。

私は松井氏の著作を数多く読んでいるので、特に目新しい点はなかったが、著者の考えが順序立てられて整然と語られているので読みやすい作りになっている。つまり、当初の目的は達していると言えよう。ただし、この程度までレベルを落とさないと学生が付いて行けないとなると、東大の学生のレベルも暗澹たるものですなぁ〜。
地球を探る、宇宙を探る、生命を探る本でした。 ★★★★☆
地球は、地球上の生命は、どのように生まれて、現在のような姿になったか、それを研究するために、宇宙の探索は、どのような方法で行われているか、他の惑星や衛星の研究から判明したこと、そこから考えられる地球の進化、地球のこれから、などが論じられています。

月は、どのようにできたか、火星、木星の衛星等の様子、彗星の探求など、興味深い話が目白押しです。また「学問の面白さ」が、十分伝わる本だと思います。

理系の教養の講義録ですが、「数式ばりばり」という本では、ありません。数式はほとんどなく、講義の語り口調っぽい文体です。大学の授業だけあって、研究の方法も、(概要だと思いますが)述べられているところが多いです。

難しいところも、ありました。理解できなかったところこも、ありました。が、興味深く、大きなテーマにひかれて、最後まで読むことができました。