2004年5月に開催された「ほぼ日刊イトイ新聞」主催のイベント『学問は驚きだ』(http://www.1101.com/event2004/)で松井孝典氏の講演を聞き、そのあまりの面白さに入門編の本書を読んでみました。200ページの新書に、非常に興味深い「ものの見方」がちりばめられており、より深く学んでみたくなります。
「人間圏」以前の1万~10万倍の時間の進み方(例えば自然の進化に対する遺伝子操作)にまで至り、「右肩上がり」幻想の暴走状態に入ろうとする人類を、科学と哲学を融合させ、導いていくヒントが本書には提示されているように思います。