イオンに限らず
★★★★★
前著『新装版 化学ぎらいをなくす本 (ブルーバックス)(講談社)』の難点だったレトロっぽさも薄れ,家族の会話を軸に読みやすく整理された好著。基本的に扱っている範囲は,両著ともほとんど同じだが,前著が化学の勘所までスキップし,コマ送りで集中講義することを目的としたものとすれば,本著は全編スロー再生で,基礎から積み上げていく目的に適している。ただし,前半がスロー過ぎる展開のため,イオンが登場する中盤以降が駆け足気味で,結局イオンが少々難しく感じられてしまうのが玉に瑕。塩の水溶液に関する話題周辺が挫折のヤマ場か。
工夫された好著であるが・・・・・
★★★★☆
著者の「化学ぎらいをなくす本」がとてもわかりやすく勉強になったので、この本も読んでみた。
化学薬品メーカーの技師であるお父さんが子供たち2人に化学について解説するスタイルで話が進んでいく。とても工夫され、わかりやすく記述されているが、「化学ぎらいをなくす本」より深い内容を扱っていることから、私のように文系で化学から何十年も離れていた人間からするとややしんどく、たいくつな部分もあった。
化学入門ということであれば「化学ぎらいをなくす本」が読みやすくお勧め。この本は、もう少ししっかりと化学を知りたい人に向いていると思います。
イオンの働きがわかります。
★★★★★
最初に、この本を手にとってこれは、買いだと思いました。会社で金属の腐食で困っていたとき偶然この本に出会いました。対話形式で物語形式で知らず知らずイオンの役割がわかっていきます。高校の教科書もこんなにわかりやすければ・・・。高校生にもお勧めです。もちろん腐食で困っている人にも。