化学への発展思考ができる本
★★★★☆
化学結合、つまり、電子の性質を把握することこそが化学の真の基本であるという主張によって、この部分のみに集中して説明している。
化学結合の仕組みばかりではなく、仕組みをとことん理解するという化学の学び方(化学表など暗記部分は自然に覚えるなど)も所々に説明されていてどのように取り組めばよいかの指針を与えてくれる。
「暗記しないで」というタイトル通りに電子の性質から化学を見ればよいのだということが良く分かる。
発展書の紹介がしてあり何を読めばよいのかが分かる。
「マイナス評価の部分」
初めてにしては少し難しすぎるのではないか。
ところどころの社会への説明が、化学を知っている⇒原子の動きを知っている⇒社会を知っていると一足飛び過ぎる部分があり、表紙のデザインが悪いこともあり、幼稚さを感じさせられ、支配欲の強さも感じてしまい、気分が落ち込む。
化学者を選別せよと主張しているが…少し危険なにおいがします。
化学の基本は電子のふるまい
★★★★★
「化学は化合物を覚える博物学の1つではなく、分子の世界で成り立つ原理を学ぶものであると考えて欲しい」。
電子の振る舞いを中心に、化学の本質を説明している。この本はページをめくるたびに納得感があり、さらに化学現象に重ねて登場する著者の面白い俗世間感がちりばめられていることもあって、多少時間はかかったものの楽しく読み進めることができた。
最初の2章は電子を中心とした化学現象の基本説明。私見だが、この前半の2章が特に大切なので、工夫をこらしてある丁寧な説明を理解できるまでじっくり読んだ方がいいと思う。後半は、前半で説明されている仕組みに基づいて、一気に世界が広がってゆく。特に、生命を支える化学の仕組みの解説は興味深かった。
教科書とは違う角度から科学の本質を説明しているという点でも、本書はとてもよく書けている。見事な一冊だ。ただ、丸暗記に頼らなくて良い反面、原理をていねいにコツコツ積み重ねるように書いてあるので、軽く読み飛ばすような読みかたをすると途中ですぐに分からなくなる。とてもわかりやすく書いてあるけれども、けして易しい本というわけではない。
初心者にはちょっと・・・
★★★★☆
確かに化学は電子の動きなどが重要な学問だと思います。
それらがわかれば覚えることも少なく、また化学が楽しくもなってくると思います。
ただ、この本からそれらのことを得るには、基礎知識が必要です。
基礎を固めてからでないと途中で挫折してしまう可能性が・・・・。
ただ、よく書かれている本だと思いますよ。
分かりやすい!
★★★★★
本のタイトルの通り、暗記しないで化学が理解できます。
私は、化学は中学以来やっていなかったため
終盤の化学反応などは、難しく感じました。
しかし、そういう細かいところは抜きにして・・・
化学(特に有機化学?)がどのような物なのかという大枠を理解するためには、とても良い本だと思います。
初めての分かっている人が書いた化学の本。
★★★★★
名著です。日本の化学者は本当は化学は何も分かっていないのではと思っていたけど、開眼しました。論理的であり強引でない。暗記でなくて理屈で化学が分かる。素晴らしい。