Ask a Woman Who Knows
価格: ¥1,643
ヴァーヴへの移籍第1作。と同時にヒット・アルバム『Unforgettable』や『Take a Look』を生み出したトミー・リピューマとの再会セッション。豪華な編成のオーケストラとストリングスをバックに、スタンダードをじっくりと歌っていて、アメリカン・ポピュラー・ミュージックの王道を行くぜいたく気分のヴォーカル作品だ。
リピューマといえばダイアナ・クラールのプロデューサーとして有名だが、ミュージシャンの顔ぶれといいゴージャスな作りといい、まさしくダイアナのアルバムと共通する部分も多い。<10>にはそのダイアナが特別参加、息の合ったデュエットを聴かせる。マイケル・フランクスのボサノヴァ曲<2>と<12>が比較的新しい曲で、それ以外はスタンダードといってもわりと渋めの選曲で、そのあたりが心憎い。タイトル曲はダイナ・ワシントンが歌っていた曲。<4>はサラ・ヴォーンがクリフォード・ブラウンとの共演盤で歌っていた曲だ。(市川正二)