私が一番最初に読んだ「ひろさちや本」がこの書だった。
仏教を全く批判していた私にとって眼からウロコだった。
しかし、いざ先生について仏教を勉強していくと、この方が言われている事が
非常に危険なことがわかった。
何故か？
ヘンな「クセ」がつくからである。
このヘンな「クセ」から脱却するのに何年かかったことか・・・・
要するに「解った気になる」のである。
故に、あくまで入門書だと肝に命じて読んだほうがよい。

人生のカベにぶつかった時、この方が言われていることがいかに浅いか、
痛切に感じることになる。

健康で長生きするためには体のみならず心の健康も大切です。
この本は大乗仏教の立場から般若心経を読み解いています。
私自身は宗教は信じない性質ですが、その言わんとしている
心の持ち方は理解でき、健康な精神を作るエッセンスが伝
わってきました。今まではお坊さんがお経を読んでいても
ただ眠くなるだけでしたが、この本はお経の意味をわかり
易く説明してくれていてお経って意外と面白いんだなと思
いました。般若心経が説いている「こだわらない」生き方
で心の平静を保ち、楽な気持ちで生きていけたらいいなと
思いました。

著者の本は、「禅がわかる本」に続いて二冊目です。今回は、般若心経とは、どんなことをいっているのか、知りたく、著者の気取らない解釈の仕方に心引かれ、読んでみました。内容に関しては、NHKのテレビの企画を本にしたものらしく（だから、無理やり八十八講になっている）、期待したものは、ありませんでした。たとえ話や公案などの例も、前回、私が読んだものと、重複して、引用しているものも、多数あり、また、解釈に関しても、すこし、無理があるのでは？と思ってしまうところがあり、著者のファンになりかけた私にとっては、残念な本でした。著者の本では、企画本ではないものをおすすめします。

「般若心経」をわかりやすく、ユーモアをまじえて解説した一冊。「８８講」なのは、もともとＮＨＫ衛星第２の「テレビ遍路・四国八十八ヵ所・けさの霊場」という番組の放送原稿だったからである。

仏教、般若心経に興味のある方はもちろん、人生に行き詰まりを感じている方にもぜひおすすめしたい本だ。特に学歴競争や出世競争にうんざりしている方は、第４６，５６，５８，６２，６５，７３，８０講だけでもお読みいただきたい。

私もこの本に癒され、救われた一人である。

ひろさちやの般若心経88講は、一章あたり5～6頁で計88章余りで構成された般若心経の解説書です。
解説書とはいっても、これが本当にお経の本なのか、と思うほどに砕けた内容のものです。多くのエピソードや譬えを用いて、筆者なりの解釈を伝えています。
一章が数頁なので、読み進めやすいと思います。