Come on Over
価格: ¥906
無名から一躍大成功を収めたシャニア・トゥエインの前作アルバム『The Woman in Me』は、伝統的な楽器とガールパワーのテーマ、それにダンスポップの強弱法の組み合わせを世間が受け入れるようになったことを証明した。シャニアが現代のドリー・パートンか、それともカントリーミュージックにおけるスパイスガールズなのかは、見方次第だ。ただ、その3枚目のアルバムでは、一緒に歌えるコーラス部分とシンプルなダンスリズムを強調する一方で、カントリー色は控えめにしている。ポップムーブとしては、これはシャニアにとって素晴らしい効果を上げ、MTV、VH1やポップを流すラジオ番組での貴重な地位を確保した。もちろん奥深さよりも楽しい部分を強調しているが、出し惜しみをしているなどといって彼女を責めることは誰にもできない。彼女の夫兼プロデューサーで人を操るのが上手いスリックロック・キングのロバート・"マット"・ランジ(デフ・レパード、ブライアン・アダムズ、AC/DC)はこのアルバムに全16曲を詰め込んでいるが、いずれもラジオ向きの曲ばかりだ。 --Michael McCall