論文を理解するために統計処理の原理を簡単に説明してくれていますが、説明が簡単すぎて初心者には話の飛躍が多く感じて理解がしづらかったです。

論文中にでてくるグラフや表にある言葉の意味を理解することから、実際に自分が統計を使わなければならない場合までこの1冊を読むことで十分事足りる。
初めて統計を学習する人にお勧めです！

著者も述べていますが、PCの発達と統計ソフトの普及によって、臨床家が自分で統計解析を行う機会が多くなりました。統計学者は素人が間違った解析をすることを危惧していると思いますし、実際、様々な解析をすればたまには都合のよい結果がでます。しかし、我々は不正確な結論をでっちあげようと思っているわけではなく、得られた結果から出来るだけ多くのメッセージを伝えたいだけなのです。あえて間違った解析を行おうという人は少ないでしょうし、実際に通用しなくなってきています。手作業で統計解析をしようという臨床家にとって、当然知っていなければならないエッセンスをまとめたのが本書です。「早わかり」と題名にありますが、かなり読み応えのある本です。