学習の基礎作りのための手引き
★★★★☆
この本で扱っている段階は初期の初期である。
ことば・文字・数、それぞれを習得するために共通の基盤となる概念形成や記号操作の学習のための手引きといえるだろう。
初期学習・概念行動の形成・記号操作といった教科学習の前段階となる力を形成するための学習についての概念や指導法、教具などについて具体的に詳しく説明がなされている。
それぞれの段階について、子どもの発達状況や嗜好に応じて取り組めるようにいろいろな教材を紹介している。これまで見たことのあるものもあれば、あまり見たことのないものもある。指導法についても子どものどこに注意し、観察すればよいか細かく説明されているため、実践する上でも有益である。
実際に取り組んでみるとなかなか難しい段階の子どもたちへの指導の手引きとして役立つのではないでしょうか。また、作業学習や自立活動の内容を組み立てる上でも参考になるとも思います。