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小さいおばけ

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: 徳間書店
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 『クラバート』 『大どろぼうホッツェンプロッツ』などで知られるドイツの児童文学者、プロイスラーによる1966年の作品。

   何百年も前から「フクロウ城」で暮らしている「気のいい」小さいおばけ。毎日、昼間はぐっすり眠り夜中の12時から1時までの「おばけ時間」だけ起きて、「かぎが十三個ついたかぎたば」を操り夜の世界を満喫していた。だがある日突然、どうしても昼の12時に目が覚めるようになってしまう。最初こそ喜んだものの、真っ白な体は真っ黒になり、フクロウ城へ帰ることもできなくなったおばけは、町で大騒動を起こす。

   なぜ昼の12時に目を覚ましたのか。白い体に戻れるのか。お城には帰れるのか…。おばけの起こす騒動をあれこれ描いて楽しませつつ物語の最後まで謎を残したままハラハラ感は続き、最後にすっきりと答えをくれる構成が痛快だ。また、やさしい語り口のなかに、突然「こっちにはこっちのなやみがあるのですから」「のぞみというものは、もうだめだ、と思ったころに、かなうものなのです」など大人っぽいフレーズが出てくるのもおもしろい。

   原書のものをすべて収録したという挿絵も本書の大きな魅力。ふわふわとしたおばけのかわいらしさももちろんだが、なんといっても6ページにも及ぶ「スウェーデン軍」(に扮した人々)の大行進の絵が必見。それぞれの動き、表情、そして何百という人がうねうねと続くその大胆な構図に圧倒される。(門倉紫麻)

黒い怪人現わる ★★★★☆
ある日昼間に目覚めた夜のお化け。
それまで真っ白だった体が、光に当たり真っ黒に。
一夜にして「黒い怪人」と化してしまったお化けは
警察に追わることになる。

イラストレーションが効果的に挿入されていて、
お城や町の様子が伝わってくる。
また翻訳も、訳書にありがちなぎこちなさや
違和感が全くなくすらすらと読めるのが気持ちいい。

読後、一つの疑問がわいた。
白いお化けのときは愛らしく見え、
黒いお化けになったら不気味な恐怖の対象になるのは
なぜだろう?我々が白色と黒色に持つイメージは
幼少の頃からこんなふうにして形成されていくのだろう。
親が読んでも面白い話です。 ★★★★★
7歳の息子が冬休みに退屈しないよう買いましたが,父親が先にはまってしまいました。おばけの話なんぞ子供だましさ,と馬鹿にしながら読み始めたのですが,途中でやめられず一気に読んでしまいました。おばけはおそらく何百年も生きているであろうに少しもすれていないところが可愛らしい。また,おばけを目の当たりにしたときの子供たちの反応が,ありえないものを見たというより,珍しいがいるのはわかっているものを見つけたという反応なのがとても面白い。おばけや精霊や魔法使いといった存在がこの作者の身の回りや育った環境ではきっととても身近だったのだろうな,とうらやましく思いました。
かわいいおばけちゃん! ★★★★★
古いお城にすむ小さいおばけ。真夜中の1時間、「おばけ時間」にしか起きていられない。もし昼間に目覚めたら・・・?

小さいおばけがとってもかわいくて、「おばけちゃん、頑張れ!」とか、「おばけちゃん、良かったね!」とか、心の中で話し掛けるように読んでしまいました。「そんな~!」って思うこともイキイキと描かれていて、読み終わってもきっと、うきうきした気持が残ると思います。登場人物や動物にもとっても人間味があって、あったかくて、グー!プロイスラー氏、「クラバート」もいいけど、こんな楽しい話はやはりさすが、ですねっ!