内容が新しいです
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ソナタ10番から18番までが収録されています。
16(15)番K.545ハ長調(ソナチネのソナタ)や11番(トルコ行進曲付)なども含まれます。
モーツァルトの傑作は後期に集中しているので、1巻と2巻どちらかを買うとしたら2巻でしょう。
(1巻でよく演奏されるのは、8番イ短調ソナタくらいです)
ほかに、幻想曲ハ短調を14番ハ短調ソナタの冒頭として併録、巻末にヴァイオリンソナタのピアノ編曲版、K.Anh.135(K.547a)も収録。
冒頭に若干の解説と、巻末に十数ページの校訂報告があります。
編集は2003年の校訂に基づくもので、最新の研究が反映されています。
やや高価ですが、モーツァルトの著名なピアノ曲の大半が収録されており、お得な一冊だと思います。
ただ、K.545などは原典に従い強弱も全く書かれていないので、解釈版も参照した方がよさそうです。
なお、この本に限らず音友のウィーン原典版は、紙質が弱くざらついていて今一つです。
繰り返し使う楽譜にとって、紙質はかなり重要なので、この点は残念です。