シリーズで評価したほうが良い本?(この本だけでは?)
★★★★★
2001年から2005年にかけてヤングユーコミックで発売されていた「Do Da Dancin’! 全9巻」の続編です。
普通年数がたって、装丁も新たに続編を発売する時は、結構、前作を読んでいなくても、ある程度は話がわかるようなストーリー展開になっているものですが・・・。
この本は、ちょっと違います。
前作の「Do Da Dancin’! 全9巻」を読んでいないと、たぶん面白みにかけると思われます。
と、いうか訳がわからないと思います。
主人公、脇役を含め登場人物の新たな人物描写はありません。また、表題となっている「ヴェネチア国際コンクール」を目指すこととなった経緯も、目的もこの続編の「Do Da Dancin’! ヴェネチア国際編」の1巻、2巻では説明されません・・・。(結構読者に不親切??)
また、続編がこの2巻まできても、1巻からほとんどストーリー展開していません。
たぶん、この漫画は巻数をかけじっくりストーリー展開をしいていくタイプの漫画だと思われます。
実際、現在、掲載雑誌のほうでは、「ヴェネチア国際編」から登場の脇役「ウォン」の過去やコンクールの「ライバル天才少女」の背景が小出し(あくまで小出し、まだまだ謎多し!!)にされ始めました。
これから、三上くん(主人公の彼氏?or 思い人?)の消息不明の詳細なども出てくるのか?期待大です。
と、いうことでこの本を読む場合は「Do Da Dancin’! 全9巻」を読んだ後がおすすめです。
また、評価の★5つは前作からの面白さと今後の期待度を足したシリーズ全体評価です。
この本だけ、もしくは、「ヴェネチア国際編」だけだと、今のところ★3つかな?
ストーリー展開がゆっくりなので、今回の、「ヴェネチア国際編」で完結してくれるのか不安は大きいです。どうか、最後まで続いて欲しいシリーズです。
PS:私はバレエには詳しくないので、この漫画のバレエ漫画としてのリアリティーについては評価対象から除外しました。漫画というエンターテイメントとして評価しています。(あしからず・・・。)
がんばれ三上!!
★★★☆☆
少々話の展開に緻密さが欠けているように思うが、相変わらず鯛子の演目に対する変にスレてない純粋な感受性が健在していることには安心しました。個人的には『冬山』が舞台になる物語にはいい思い出がないので、このイヤな予感を杞憂で終わらせてくれるような今後の展開を期待しているのですが‥
…それにしても今シリーズの装丁の趣味の悪さには閉口する。特に背表紙。既刊のものと並べるとますます悲しくなるので本棚にはせめて表面を見せて置くしかないなぁ。(それでもほんとは不愉快)
装丁の悪趣味さで星3つです。
リアリティが無いと言うか、話の組み立てが悪い
★★☆☆☆
コンクール開始で善1巻よりは変化があるんですが、メインキャラクターの素性が何も語られないのはどうなんでしょう。
三上はどうして山にいるのか、ウォンはどんなつながりがあって呼ばれたのか、静香さんはどういう素性の人なのか、全然出ない。
バレエだから細かい所描かなくても読むでしょって手抜きじみている。
読者が適当に想像してくれる事を頼ってるんだと思います。メインの素性も知れないのでは、読者が置き去りにされたような気分になります。
何と言うか、バレエ描いてるんだから細かい事いいでしょ、みたいなのやめて欲しいんです。
話としてはどうなのって疑問が抜けません。
バレエ物じゃなくてこう言う話がスカスカな組み立てしてたら読まれないと思う。
微妙にリアリティが無いのはまた何故なのか、バレエの天才少女が17才になるまでコンクール出ないとか普通ないし、
コンクール当日にライバルに好意を寄せてる余裕なんて無い。
リアリティを避けている、様な気がします。他のバレエマンガを意識しているのかな。