ツイスト・オブ・マーリー~ボブ・マーリーに捧ぐ
価格: ¥1,962
リー・リトナーによるボブ・マーリーへのトリビュート作である。フュージョンギターの人気者リトナーと、レゲエのスーパースター、 ボブ・マーリーのとり合わせは、ちょっと意外な気もする。実は、リトナーは小さいころからマーリーの大ファンだったのだ。
曲はマーリーの代表曲ばかり。<1>はローリング・ストーンズのツアーやレコーディングで知られるリサ・フィッシャーのヴォーカルと、マイケル・ブレッカーのサックス。<2>はマキシ・プリーストのヴォーカル。<4>はジョナサン・バトラーのヴォーカルとギターをフィーチャー。…という具合に、多彩な顔ぶれが参加している。リトナーはもちろんギターも弾いているが、それは部分的だ。このアルバムではむしろ、どの曲に誰を起用するかといったプロデュース面とアレンジに手腕を発揮している。
したがって、本作はリトナーのギターを聴くための作品ではなく、あくまでもサウンドクリエイターとしてのセンスを楽しむべきアルバムだ。ラストの<14>は、日本盤のみに収録されたボーナストラックである。(市川正二)