ナムコの人気ロールプレイングゲーム「テイルズ オブ ファンタジア」の世界観を受け継ぐ、シリーズ初のシミュレーションRPGである。個性的なキャラクターと魅力的なストーリーにユニットを育てる楽しさも追加された。

   物語の時代設定はアセリア暦4765年。ファンタジアの世界（4304年）から、400年以上も先の未来である。主人公の少年は自分の先祖（クラース）が研究していた召喚術に興味を持ち、世界を巡って「契約の指輪」を集める冒険をしている。彼は、ある遺跡の探索中に妖精と出会ってしまう。この出会いによって「契約の指輪」探しに転機が訪れ妖精と一緒に旅をすることになるのだった。

   召喚したユニットでパーティを組み、戦略を練って敵と戦っていく戦闘システムで、ユニットのステータスは経験値によるレベルアップのほか、ゲーム中に手に入る「遺品」というアイテムを合成することでもアップさせることができる。そして、ある条件を満たすと別のユニットに「クラスチェンジ」できる。「ファンタジア」のキャラクターのクレス、アーチェ、クラースなどがゲストユニットとして登場するのもファンには嬉しい。対戦モードも充実しており、プレイヤー2人でお互いが成長させたユニットを戦わせるマルチカートリッジ対戦や、1つのカートリッジと1台のGAMEBOY ADVANCE本体のみで行う持ち替え対戦なども用意されている。（田中明）