小野リサが大部分をフランス語で歌ったこのアルバムには、シャンソン名曲、映画音楽、彼女自身のオリジナルなど12曲が収録されている。リズムはボサノヴァのほか、フォー・ビート、チャ・チャ、ボレロ、ワルツなどがおしゃれに使われている。
小野リサのいつも変わらぬリラックスした歌声に加えて、「ダン・モニール」にはフランス側からのゲストが付け加えた魅力もある。作詞で参加したピエール・バルー、デュエットのパートナーを務めたアンリ・サルバドール、アコーディオンのオブリガートをきかせたリシャール・ガリアーノ。ああ、なんというぜいたくだろう。(松本泰樹)