The Life Aquatic with Steve Zissou
価格: ¥1,155
ウェス・アンダーソン監督によるコミカルな登場人物の研究は、ビル・マーレイの奇妙で取り憑かれ巧妙なアクララング発明者であるクストー風の人物と、深海への旅する様々な乗組員の周辺で回っている。同じように卓越した出来の同監督による『Royal Tenenbaums』では、アンダーソンと音楽監督のランドール・ポスターはエレクトリックな素材を温かみのある、わずかに集約感のある新しいシネマ音楽へと紡いだ。マーク・マザーズボウによるオリジナルのカシオ・バロックのキューはオーストラリアの映画製作者、スヴェン・リビークによる成熟した異国趣味にぴったり合っているし、『Ziggy Stardust』時代のデヴィッド・ボウイが音楽のサブテキストを大部分提供している。もっとも、オリジナルでもなく型どおりのカバーでもなく、ブラジルの吟遊詩人であり、映画の共演者、セウ・ジョルジによるアコースティックの生演奏だが。このミックスを完璧に近づけている隠し味は、気の利いたビンテージのブリットポップからの参加で、スコット・ウォーカー、ゾンビーズ、イギー&ストゥージズの踊り出したい「Search and Destroy」、喚起力のあるイベリアの炎パコ・デ・ルシアやジョーン・バエズのドラマチックなモリコーネの解釈『Sacco & Vanzetti』(邦題『死刑台のメロディ』)のテーマ、「Here's to You」だ。(Jerry McCulley, Amazon.com)