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語学力ゼロで8ヵ国語翻訳できるナゾどんなビジネスもこの考え方ならうまくいく (講談社+α新書)

価格: ¥905
カテゴリ: 新書
ブランド: 講談社
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実践的で役立つ本 ★★★★★
タイトルが胡散臭くて、普通なら買わない本だ。たまたま、まともなタイトルの本の隣にあって、開いてみたら、真面目な内容だったので、購入した。たぶん編集者が付けたタイトルだろうが、どうして編集者というのはああいう見え見えのタイトルを付けたがるのだろう。全くの逆効果だ。読者はそれほど馬鹿ではない。仮に著者が付けたにしても、その場合は編集者がタイトルをまともなものに変えさせるべきだ。いずれにせよ、将来、電子書籍が普及すれば、編集者優位の時代は終わるかもしれない。

本書の内容については、著者の主張に共感する点が多いうえ、非常に実践的で、具体的に使える方法が満載だ。本人は低学歴というが、すごく頭の良い女性という印象を持った。ご主人からいろいろ教えてもらっているのも役立っているのだろう。

本書の内容はまだ全部は消化しきってはいないが、部分的にはすでに使わせてもらっている。だいぶ助かっている。
1日に8,000ワードを訳すためのノウハウ本 ★★★★☆
タイトルはいただけません。このタイトルだけで購入した「語学学習者」は、お金の無駄使いになります。ただしタイトルについては著者ではなく編集者を責めるべきでしょう。これで星1つマイナス。

本書は、実務翻訳者にとって、大変「挑発的」(英語でいえば"provocative")な本です。第1章、第2章はプロの翻訳者なら承知していること。読む必要はありません。挑発的なのは、第3章以降です。
著者は、英日翻訳の場合で「一日あたり8000ワードがお客様に『確実なライン』として提示していた数字」だと言っています。しかもこれは日中だけで可能な数字で、「ものによっては1万5000ワードぐらいまで訳せる」場合もあり、「かなり難易度が高くて慣れない分野でも、6500ワード前後」は可能とのこと。分野は特許翻訳です。また著者は、翻訳メモリに頼っていません。

ここまで読んだあなたの感想は、「ふざけるな!」でしょうか、それとも「どうしたらできるの?」でしょうか。もしあなたが後者の実務翻訳者であれば、この本はあなたの人生を変えるきっかけになる本かもしれません。私は金融翻訳ですが「ふざけるな!」と切り捨てることなく、本書をきちんと最後まで読ませてもらいました。その感想は、「少なくとも実務翻訳であれば、特許以外の分野でもこのノウハウはありだな」です。特に第4章で著者が紹介する「重ね刷り」方式による翻訳プロセスには、衝撃を受けました。

この業界では一般に、1日3000ワードを「コンスタントに」こなせる実務翻訳者はかなり優秀といわれています。これを8000ワードとはいわずとも倍の6000ワードにできるのなら・・・人生変わりますよね?

とにかく1日8000ワード訳せていない実務翻訳者は、これまで培ってきた「プライド」をちょっと横に置いて、読んでみる価値のある本です。

自己反省(分析)を書いて欲しかった ★★★☆☆
功罪相半ばする本だと思った。彼女はHPで様々なノウハウを惜しげもなく公開している。その点を私は高く評価するし、だからこそ多くの支持者を得ているのだと思う。

では1冊の本としてみたときにどうか?

本書は要するに

「対象を絞り込んで、最後まであきらめず、徹底的に調べ、自分の頭で必死に考えて誠心誠意与えられた仕事に取り組めばどんな言語でも翻訳可能。だからあなたも頑張って」と言っているに過ぎない。これは「食事を抑えて、来る日も来る日も5km走れば必ず痩せられるのよ。頑張って!」と言っているダイエット本に等しい。 しかし読者が本当に知りたいのは、どうすればそれが続けられるかなのである。

そもそも「対象を絞り込んで」と書いてあるが本書には筆者が特許翻訳のどの分野を専門にしているのかが書いていない。1日8000ワード訳せる?私の場合は自分の訳した原稿のチェックだけでそれだけかかる(もっともある特定分野の特許翻訳ならできるのかもしれない。少なくとも私の専門分野である金融では無理。自分が訳し終わった翻訳のチェックや推敲で1000ワードあたり1時間ぐらいかかる)。

本書のもう1つの問題点は『語学力がなくても翻訳ができる』がごとき記述があったことだ。そして大事なのは日本語力だ、と。当たり前のことだが、語学力は必要である。少なくとも金融でまともに食っていくためには少なくとも英検の準1級ぐらいは必要ではないか。本書にもあるように、語学力はあった方が(ないよりも)辞書を引く回数は間違いなく少なくてすむのだから。

ただ語学力は必要条件なのだが、十分条件ではないということだ。金融で言えばある程度の専門知識(アナリスト1次試験程度)は必要。日本語力も当然必要である。しかしいずれも十分条件ではない。しかしそのことをもってそもそも「条件ではない」がごとき書き方は読者をミスリードしていると思う。

さらに本書には自分に対する反省がない。「もっとこうすればよかった・・・」「こういう工夫の余地があるはず」という自己分析がない・・・等々ケチをつけ始めればキリがない。

「勇気を与える本」は読む人の気持ちを明るくする。そこに本書の価値はある。しかし、荒波を前に迷っている人から冷静さを奪い、無謀な選択を強いる危険性を秘めている点をわすれてはなるまい。

私は、自分が今実務翻訳で食えているのは単に運が良いからだと思っている。私も彼女と同様「対象を絞り込んで、最後まであきらめず、徹底的に調べ、自分の頭で必死に考えて誠心誠意与えられた仕事に取り組んで」いる。また私は彼女と違いそこそこ営業(募集があれば応募するという程度だが)もしている。しかし私と同じように努力をしている優秀な多くの翻訳者が仕事がなくて苦しんでいるのも事実なのだ。私と彼(彼女)を今のところ分けているのは何か?それは運だ、というのが今段階での結論である。だから翻訳志望者に今の環境で翻訳者になれとは薦められない。


「運」では他人の背中を押せない。それは無責任だからだ。
インプットを最小にアウトプットを最大に ★★☆☆☆
 タイトルから、外国語学習法の本かと思ったが、実際は仕事術の本であった。
 英語をはじめとして外国語学習というものは時間がかかるものである。実際、英語を勉強する時間と金があれば、MBAなどもっと稼げるスキルがあるという主張もある。本書は、学習・調査の時間を減らして、成果を最大化する方法について述べている。
 本書で述べている方法のポイントは2点。(1)仕事の工程の細分化、(2)細分化された項目毎の目的の明確化と、目的に対する最小コストの実現方法の検討。
仕事をする上で必要以上の調査をしている人をよくみかける。そういったものを無駄として認識するには上記に挙げた工程の細分化・目標の明確化・目標達成の手段の検討を愚直に行うことであることを再認識できる(ここまで要約すると、仕事術のセオリーそのままであるが)。
 翻訳の仕事をしたい人にはお勧めであるが、語学の学習をしたい人にはお勧めでない(私は語学学習者であるため、低評価としました)。

「語学力ゼロ」ではないのでは?むしろ副題のほうが正しい。 ★★☆☆☆
まず、「外語短大卒業」という著者の略歴からすれば、タイトル記載の「語学力ゼロ」という記載は、ホントにそうなのか?と疑います。第一章で学校時代に教育体制に反抗していたやらバイト三昧だったやら何やらと記載して、「勉強してなかったんですよー」という雰囲気を出そうとしておられますが、高校を出て外国語を専門にやっている学校を卒業しておられるんですから、このタイトルは言い過ぎじゃないでしょうか。

でも、副題の「どんなビジネスもこの考え方ならうまくいく」は、おっしゃるとおり。こちらのほうが正しい。しっくりくると思います。集中と深化、作業の標準化、道具の開発、新しい仕事への取り組み方など。「文学」とか「美学」にとらわれず「作業」として取り組む。まずは「語学力に頼らずどれだけ『作業』できるか」を考える。日本語力を磨く。多くの業種に通用します。
ただ、「効率化本」として読むなら、他業種や仕事術の本を読んだほうがいい。また、あくまで「翻訳作業本」であって「外国語本」を本書に求めないほうがいいです。

得られるものはありましたが、タイトルと略歴とのズレに違和感を持ち、第一章でさらに胡散臭さを感じ、結局違和感と胡散臭さは拭えなかったので、星二つ。

この新書シリーズにはあまり良い印象を持っていませんでしたが、本書の読後、より印象が下がりました。購入者が「新書だから仕方ないか、現代新書やブルーバックスでもないし」と思ってくれるんじゃないか、と高をくくっているのでは。