耳学問
★★★★☆
今は亡き田辺敬貴先生と松下正明先生の対談が主となり、
その他に松下先生の特別講演の内容と老年精神医学に載せられた論文が2本の構成となっています。
お二人の話はあちらこちらに飛びますが、如何に臨床、症候を大切にしていたかが、歴史的裏付けとともに語られています。
教科書を読んだだけでは、なかなか理解できない点などもお二人の話を聞いていると合点の行く事が多く
まさに大家の元で耳学問をしている気分でした。また精神科の先生方の考え方が垣間見える点も興味深いところです。
対談なので少し冗長に感じるところがありますが、ピック病に関心のある方は是非ご一読を。
必ず、新しい発見があるはずです。