認知症患者さんの見方が変わります
★★★★★
患者さんを見る温かい目と、その病理所見を大切にする態度、そしてそれを自分の頭で解釈する。この基本的な大切なことの繰り返しによって得られた、卓越した先人の知識、先人が体得された感触を体感できるたぐいまれな良書。とても面白く読める、かつ、随所に示唆に富む記述があります。認知症に関わる方には是非読んでほしい。何回も読み直したくなる本です。
本当に惜しいかたを亡くしました
★★★★★
神経病理学の小坂先生から神経心理学の田邉先生への講義のような形式をとっています.内容的には非常に高度なことが書いてありますが,それを感じさせないような作りになっています.一読して,書いてあることをすべて理解することはできません.別の文献を調べたりする必要があります.
小坂先生は,病理学を専門にする方が少なくなっているということを非常に危惧されており,そのとおりだと思いました.田邉先生には,まだまだ学会などで教えていただきたかったのですが,突然亡くなってしまい,驚いています.世界的な指導者を失い,大変残念です.
神経病理学と臨床の掛け橋
★★★★☆
小坂先生と田邊先生の痴呆の大御所の二人の対談集です。内容が取っつきやすく読みやすいのですが、あとで考えると頭に残っているものが少ないということになります。お二人の間の共通理解事項といった言外の知識が必要なようです。
初学者向けではなく、痴呆の臨床経験のある方にはお勧めです。
脳を刺激された
★★★★★
久々に読んで面白かった本ですね。
もう一度読みかえさなきゃ。
認知症に興味がある方なら必読書でしょう。
それにしても、第一級の学者達ってすごいですね〜。そう思ってしまいます。
校正版は遺作となりました.
★★★★★
認知症臨床の最先端を,病理学的背景を踏まえて紹介した読み応えのある内容.初心者から専門家まで満足のいく一冊ではないでしょうか.