曲はラージ・アンサンブル用に書いたマイケルのオリジナルが中心だ。例外はドン・グルロニック作の< 8 >「イヴニング・フェイセズ」で、これは96年発表作『テイルズ・フロム・ザ・ハドソン』用にグロルニックに書いてもらったナンバーだそうだ。ギル・ゴールドスタインがマイケルとの共同プロデュースのほか、オーケストレーションを全面的に担当していて、彼の存在感も強烈だ。マイケルの圧倒的なソロに幻惑されると同時に、オーケストレーションの妙にも魅了される作品。マイケルの無伴奏ソロ< 11 >「モンクス・ムードは、日本盤のみに収録のボーナス・トラック。(市川正二)