熱力学には有名な教科書が多くありますが、熱力学の特徴である独立変数の選び方、式変形は初めて学ぶ人には少しとっつきにくいと思います。
本書ではそうした式運用を実際に演習を解くことで学ぶことができます。
はじめは実際に手を動すのが理解への一番の近道です。
内容も基本的なところを押さえており、基礎的な微積分の知識があれば理解できるはずです。
教科書として使うのもいいと思います。

個人的に大学の授業のために購入したが、各法則などの証明が演習問題として掲載されているので、疑問点を持っていた部分が解消された。また、多くの参考書では省略されている数学の近似などの説明も多いため扱いやすい。大学の教科書などはあまり読者に気を使ってないものが多いが、そのように感じる読者はこの本を使って個人的に内容を理解してみてはどうだろうか？　熱統計力学の入門書として適していると思う。ただし、文字や計算式ばかりで読みにくく、とっつきにくいのが難点。