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留学で人生を棒に振る日本人―“英語コンプレックス”が生み出す悲劇 (扶桑社新書)

価格: ¥756
カテゴリ: 新書
ブランド: 扶桑社
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留学希望の子どもを持つ親に読んでほしい ★★★★★
留学を熱望する高校生や大学生さんへ。自分の親がこの本を読もうとしていたら、すぐに妨害すべきです。
そして、すぐに留学斡旋団体のパンフレットを見せましょう。たぶん、簡単に留学に出発できます。
そして、タイトル通り、自分自身の人生を棒にふってください。
「留学とはそもそも何が得られるものなのか」をきちんと教えてくれる良本ですよ。
日本の社会構造をあぶり出す一冊 ★★★★☆
詐欺的なサービスを売る留学支援産業が存在することに大きな衝撃を受ける。何かに似ていると思えば受験産業に通じたものを感じた。

夢を売り物にしているため現実との大きな乖離が生じていので夢という名の留学から覚めたとき現実とのギャップに驚いてしまうのだろう。帰ってきてもまともな就職活動ができない。卒業生一括採用で中途の未経験者が正規雇用を得るのは極めて困難であるのが日本。

非正規雇用の道に1度甘んじると2度と正規雇用で雇ってもらえないダブルトラック減少など正規雇用が既得権益化しているなかで留学生が日本で就職するのは極めて難しい。今は2回生後期から就職活動の仕込みを始めるような有様だからだ。

弱肉強食、弱者必滅の厳しいアメリカの方が正規雇用にありつけるのではと勘繰りたくなる。受験産業の還元を鵜呑みにする大学や有力な卒業生を早くから囲い込みたい企業の思惑。そのうちに留学生ははいっていない。

それでも留学して見識を広めたい、二度とない経験をしたいという個人の欲望はよくわかる。しかし、よほど腰を据えてかからないと現実は厳しい。

学位を取るくらいの気持ちで齧りついていかないと、その後の人生を踏み外すことになるのかもしれない。これはオーバードクター問題にも関わる話で、学費欲しさに修士課程の枠を増やしたり入りやすくしたりしている問題にも通じている。院卒のトラックレコードを持つ履歴書を意図的に外している一部上場企業の話を聞いたことがある。

兵隊さえ手に入ればよいと考える企業も悪いが、なにより全体性を踏まえず国を動かす政治が最大の悪だと思う。留学者や高学歴者など努力に応えてくれる社会になってほしいと切に願う。
貢献と言う名を持った戦前のような自己犠牲を勧めてしまう本 ★☆☆☆☆
海外の大学等、事実は色々とわかりました。(ただ言語がただの道具であり、留学エージェントの多くが詐欺的であること等は知っていました。)

ただし、この本では特に最後の方で貢献と言う名を借りた戦前のような軍国主義的で滅私奉公で自分を殺す自己犠牲的な考えを肯定している所に強烈な反対を覚えた。

国のためや世界のため等、国や世界を背負う等、世の中や社会のため等、この滅私奉公はとても戦前的な軍国主義的な考えだからだ。

そもそも「〜のため」という、特に「場所」の「ため」という考えは大変危険な要因を持つ。

戦争時では国のためという滅私奉公の負の考えがそのまま高度成長期の企業にすりかわって企業の兵隊となり(急に高度な成長期があったのはこのため)、それが現在においてもその負の考えが生き続けているということと変わらない。例えば戦時中の「国のため」がそれ以降に続く「会社のため」、「お客様のため」、「地域のため」に置き換わり、さらにこの本ではまた「国のため」に付加して「世界のため」、「社会や世の中のため」、「地球のため」等という自己犠牲の滅私奉公を肯定していますね。

自分らしく好きなように生きることが大切なのにだ。

日本は個人を殺して「場」を優先させますね。農耕民族からによる集団主義の文化のためです。もちろん、「〜のため」という自己犠牲的な奉公の考えはどこの国にもあるかとは思いますが。

この「〜のため」という自己犠牲の考え方は「自分のため」以外においては人それぞれでしょうがよろしくないと思います。人それぞれですが。

それから、地球のためと言えるほど人間はいつからそんなに偉くなったのだとも言いたいです。(これは人間主体の見方。)




キャリアアップを考える社会人にはオススメできない。 ★★★☆☆
内容を大まかに言うと
・「アメリカ」留学の失敗事例(学生のみ)
・「アメリカ大学の」教育内容
・留学エージェントの実態
・語学留学の無意味さ
などが書かれている。

タイトルが「留学で人生を棒に振る日本人」となっているのに
留学を考える学生(特に大学進学)のこと、語学留学のこと、
さらにアメリカのことしか書かれていない。

通常留学と言えば、MBA、MBA以外の大学院、専門学校への留学、
大学が主催する短期留学等々、様々なものがあるし、
留学先もアメリカに限ったことじゃないだろう。

社会人でキャリアアップのために留学を考えている人や
アメリカ以外への留学を考えている人にはオススメできない。
そのような方は
「28歳からのぶっつけ留学成功法 (生活人新書) (単行本) 」
を購入した方が良い。

とは言え、アメリカへの留学を考えている学生や、
子供を留学させたい親などは読んで損はしない内容。
こういう本は絶対に必要! ★★★★★
「留学」というと、憧れを抱き、留学生活はまるでバラ色のように充実し、
帰国後も約束された生活が保障されると「留学をイメージで捉えている」
人が多いことだろう。

また、日本人の多くはおそらく、「留学は英語力を高めるために行く」と考
えているだろうが、それは世界的観点から見れば、日本人に特異に多くみられる
考え方であり、世界では「英語で勉強するために行く」と考えている人の方が
主流である。

さらに、「留学、留学」というばかりで、留学にはどのような種類があって、
国の事情でどのような形態の違いになるかも把握していない人が多くいるのが現状。

本書は、上記のような問題提起からまず入り、誤った意識を持っているがために、
「留学で人生を棒に振る人」が多いことに警鐘をならしている。
著者は、留学カウンセラーとして、主に大学(コミュニティカレッジではない)への
留学を担当してきた経験から、「留学すれば英語がペラペラ」、「アメリカの大学
卒業の資格で人生の成功が保障される」といった、日本で蔓延っているまことしやかな
「迷信」を一刀両断している。

このような「質実剛健」な本は、留学を真剣に考えている人のために絶対に必要であり、
読んでいて、スカッとした本であった。