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スパイスが変えた世界史―コショウ・アジア・海をめぐる物語

価格: ¥3,150
カテゴリ: 単行本
ブランド: 新評論
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大航海時代以前からヨーロッパの人々は東洋に憧れと夢を抱いていた。特にインドは「豪奢な饗宴、富裕」の象徴とされ、宝石と想像上の動物と魔法のような植物が存在する富の国とみなされていたのだ。そして、インドにはスパイスという稀少な粉末と種子があった。
西洋人のスパイスに対する欲求や夢は、世界探検、世界の非神話化と征服のために利用され、伝説のインド大陸を舞台として思いもよらぬ運命を呼び寄せることとなる。本書は、スパイスをきっかけとしてヨーロッパが近代化し、資本主義の傑作といわれるオランダの「東インド会社」が設立されるまでの物語を描く。中世において先進文化圏であったアジアや中近東に対して後進地域であったヨーロッパは、アジアに目を向けることで精神的・物質的革命を成し遂げた。筆者は「大航海=大発見」の世紀は勇気ある航海者の冒険話ではなく、スパイスを独占するために国家が考案した商業的・経済的戦略であり、その結果として商業都市、地球の体系的な発見、遠隔地の経済の創出という精神的革命を引き起こしたと捉えている。スパイスに魅了された人々の欲求と野望が世界の歴史を変えていく経緯を、筆者独自の視点から描いた1冊。(猫濱奈緒)