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評論入門のための高校入試国語 (NHKブックス)

価格: ¥1,124
カテゴリ: 単行本
ブランド: 日本放送出版協会
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良質な評論集。しかし、中3で読みこなせるか? ★★★★☆
 本文に複数現れる「アホ」という言葉(無論、著者なりに注意してこの言葉を用いてはいる)に代表されるように、やや表現がキツイ。率直に言うと、初めて著者の本を読む人の中には反感を持つ人もいよう。著者の入試国語5部作の最初の本『秘伝 中学入試〜』には、そんな印象を抱かせない柔らかさがあっただけに、なおさら惜しい。
 中身は、大学入試レベルの良質な「評論」集と申し上げてよい。例えば、法政大女高の入試問題について「この文章は、前の勤務先である成城大学で受験国語に出題しようと思って、検討したことがある」と述べているほど。しかもこの文章は、ごく近年の学習院大で実際に出題歴がある。他にも、本書の都立日比谷高の問題『安全学』は、ほぼ同じ部分が数年前に阪大から出題されている。
 結論。ハイレベルであるので、難関国私立高受験向け。一般の公立高受験には難しすぎる。むしろ、高1・2生が大学入試評論の準備に用いた方が効果的。著者の他の本と同様、読解のうち「解き」よりも「読み」に重点が置かれている。

受験生でなくても読みたい ★★★★★
 現在の高校入試国語の評論問題は、国語力を試されるだけでなく、現代社会の抱える問題に対しての理解力も問われているという。したがって、評論対策としては、こうした社会問題についてあらかじめ知っておくことが有効となる。
 本書では頻出テーマを8つに分類し、過去問を解説しているが、これが単なる問題解説に留まらず、それぞれの評論文に対して「評論」を加えているので、現代の評論文の読書案内のようにもなっていて、一般の読み物として十分楽しめる。また、出題の傾向からそれぞれの学校が生徒にどのような資質を求めていのか分析しているのも興味深い。
 ところで、入試問題に採用されるのは、少し下手な文であることが多いという。問題文が理解できないのは自分の理解力不足のせい、と不安に思っていた受験生は勇気づけられることだろう。