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ネット時代の反論術 (文春新書)

価格: ¥767
カテゴリ: 新書
ブランド: 文藝春秋
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反論術の背後に見え隠れする筆者の考え方や感性 ★★★☆☆
本書は、インターネットが生活の一部となり、対面の論争だけでなく、
ネット上(2ちゃんねる等の匿名掲示板含む)の論争も起こる現代において、
「反論」する方法をいくつか紹介したものである。

まず筆者は、反論を、他のギャラリーからよく思われることを目的とする「見せかけの
論争」、自分の主張を相手に受け入れさせる「論理詰めのパターン」、相手を誹謗中傷する
ことを目的とする「人格攻撃パターン」の3つに分類し、それぞれのパターンに応じた
反論の術を記している。

各種の反論術を紹介しながらも、最後には「本当にしなければならない反論などほとんど
ない」、「バカに対して反論するなんて同じバカのやることだ」と述べているように、
その労力に見合わない不毛さについても言及し、これが筆者の一番の主張点なのかもしれない。

この本音も含め、反論術を紹介する傍ら、本書には筆者の感性が見え隠れしており、
他には、さりげなく筆者のことを批判してきた「某国立大学教授」のことを2度ほど
批判し返してみたり、講演会や掲示板等で筆者のことを批判された時のことを、
やや「嫌味っぽく」書いてみたり…。
反論は基本的には不毛だというスタンスをとりながらも、筆者ご自身もこの著書の中で
「反論」しているような印象を受け、何だか少し筆者の考え方や感性が感じ取れるような
本である印象も受けた。

これは徹底的な技術論の本として読むべきでしょう ★★★☆☆
著者の意図は「論争は無駄」だとしても、ここまでソフィスト的技術を詳細に記述すれば、論争を好む側も、大いに利用できるでしょう。諸刃の剣です。

筆者が嫌々口述しているのがちょっとおかしい
怒り爆発! ★★★★☆
 怨嗟の塊のような本である。

 あらぬ中傷を受けたときにどう反論すべきかについて連ねられていくのだか、その方法論に留まらず如何に相手が理不尽であるか、これでもかと非難の限りを尽くす。屑とか蛆虫とか躊躇うところがないので流石に反発を感じないわけでもないが、この本を読むと朝まで生テレビのやりとりがどういうものなのか見えてくるし、ネットにおけるバッシングがそもそも反論に値しない類のものであることもよく分かる。口述で著された本書であるが、これがプラスに働いているのではないか。主張がストレートで逆に無駄がない。著者は謙遜されているが御一読をお薦めします。
ネットでの反論 ★★★★☆
ネットで論争するのは俺は知らないが、
まぁ大変なんだね。と作者が可哀想に思えたが、
作者の性格がひねくれているのかな?
それはわからないが、読者に向かって、
この本を手に取る人は変わってるとか
クズとかいう所が面白い。
文章は読んでいて面白い。

日頃、論争することがあったりして、
話が平行線をたどったり、言い返せなくて、
むかついていたから、この本をとった。
技術とかを期待したが、
まぁ半分技術があって参考になったけど、
全てが技術ってかんじではなかったので、
やや期待はずれだった。

結論として、論争しなければいいのだ。
そんな器量の大きな人間になれ!かな?
「術」としてどうかは別として ★★★☆☆
第2章 見せかけの論争
における分析は、テレビや国会の論戦などで、政治家・官僚の言ってることが何で、
こんなにも雲をつかむようなのか、と感じることが多い向きには益するところが大きい。彼らは眼前の相手と論争しているのではなく、実は味方に語りかけているのである、といわれればなるほど腑に落ちる。

第3章 論理詰めのパターン
では結構疑問が湧いた。大変ベタな言い方になるが、
例えば、仲正氏は「答は力関係によって決まる」という、これ自体論争の余地がある命題を提示しているが、これは「絶対的真理」「正しい答え」のつもりで出しているのではないのだろうか?
それとも、場合によって正しかったり正しくなかったりするつもりなのだろうか?
であれば、力関係によって決まるのではない答が存在することになるのではないだろうか。
 もちろん社会構築主義者と自称する人々がどうも「絶対的真理」に寄りかかっているようなのはおかしい、というのはその通りであろうが。