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翔ぶが如く〈6〉 (文春文庫)

価格: ¥610
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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維新後の最大の矛盾、士族の叛乱・・・・。 ★★★★★
維新から6〜7年目の日本、幕末に列強諸外国の
圧倒的な産業力を目の当たりにして、不平等な関係を結果として結んでしまった
幕府を倒し、富国強兵へと国家方針のパラダイムを変えるべく、
尊王攘夷のスローガンのもと、明治新政府は誕生したはずでした・・・。

現実の国力や彼我の技術力の乖離に新政府も次第に消沈してしまい、
具体策を打ち出せぬまま、‘征韓論’を引き金に各地で新政府への不平・不満が
士族を中心に起こり、各地で戦乱となり、本書の最大のテーマである
「西南の役」につながるという・・・・・。
まさに混乱の渦に新政府:太政官政府は飲み込まれていきます。
維新後、新政府のいわば‘国家の青写真’の不完全さが露呈していました。
それでも版籍奉還→廃藩置県→断髪・廃刀令を発令し殖産事業も
轟々と行っていきます。

かつての武士階級の最後の砦が‘帯刀’でした。
禄を失い名誉も剥奪された士族たち・・・・。時代の開化のはざまで
政府も士族もギリギリの時代でした。

その中で西郷は鹿児島で沈黙を続け、大久保の国家建造は着々と進行してゆきます。
この時期の西郷と大久保の目に見えない駆け引きは実にスリリングです。

難解な展開の本作、しかし読み応え十分です。


首謀者の性格 ★★★☆☆
これまで「佐賀」「神風連」「萩」という3つの不平士族の乱について述べられてきました。

それぞれ、首謀者の性格によって乱の内容も随分変わり、
その比較をしながら読み進めるのがおもしろいかもしれません。
結構、地域性というものが色濃く出るものだと思いました。

全体として話が脱線しがち(余談の類が多い)なので、若干の読み難さを感じます。
じっくり集中して読むのが適してると思います。
活発化する士族の反乱 ★★★★☆
征台の役の戦後処理に成功する大久保ですが、(特に士族の)世論は賠償金の額の少なさに憤りを感じ、反政府の動きが活発化していきます。政府側は全国一斉蜂起を防ぐため、小規模の反乱を起こさせて叩く、という戦術にでて、まんまと乗せられた前原一誠は萩の乱を起こし鎮圧されます。司馬は前原の平凡さをことさら強調しており、哀しくも滑稽な人物として描かれています。
一方、熊本では神風連の乱がおき、発足間もない鎮台(百姓とか町人が兵士)が鎮圧にあたります。ここでは、後年、日露戦争で日本を勝利に導く名将・児玉源太郎の若き日の活躍も紹介されています。
「もしも」が使えるならば ★★★★☆
 第六巻では、「神風連の乱」が起こります。

 歴史に「もしも」「だったら」は付き物です。逆にそれはタブーであるかもしれません。しかし、本巻を読んでいると、「もしも」「だったら」と思うことが多くありました。

 「もしも西郷軍がもっと速く動いていれば」「『それぞれが主導でなければいけない』というプライドがなければ」こう考えるときりがありません。そしてそんなことを考えていると「やっぱり歴史は面白いな」、と思います。

 
士族の乱、相次ぐ ★★★★★
明治9年秋、熊本神風連の乱、秋月の乱、萩の乱が立て続けに起こる。時代はいよいよ、きな臭い。

神風連の鎮圧には、後の日露戦争の立役者、児玉源太郎が活躍した。このとき若干24歳。みごとな統制で夜襲の混乱を建て直し、一気に乱を押さえ込んだ。大物の片鱗が見える。