At Worst…The Best of Boy George and Culture Club
価格: ¥971
ボーイ・ジョージ率いるカルチャークラブはゲイや女っぽい派手な衣装で、ダブ、ディスコ、レゲエ、ニューウェイブをミックスしたサウンドを売りにしていた。一見女性のようなボーイ・ジョージをメインに、ルンバ調の「I'll Tumble 4 Ya」やレゲエのリズムに乗せて白人ソウルボーカルを聴かせる「Do You Really Want to Hurt Me」、アメリカ南部音楽の影響を受けた「Karma Chameleon」がヒットした。ときに方向性を見失い、ジョージの心地よいボーカルを生かしきれない「Church of the Poison Mind」のような曲もあった。しかしベストトラックは「Move Away」と、日本のウイスキーのCMからコーラスをヒントにしたという「Miss Me Blind」だろう。彼らは芸術指向ではないがゆえに、完璧(かんぺき)なポップスを作り上げることができたのだ。後期の作品は魅力に乏しく、ジョージもカルチャークラブを脱退したが、ソロになってからの『The Crying Game』のリメイクではまたソウルフルな歌声を聴かせてくれた。ソロ後期の作品では、Hari Krishnaの影響を色濃く受けたクラブ・ヒット「Bow Dow Mister」も必聴だ。(Steve Gdula, Amazon.com)