Next
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ソウライヴこそ、今もジャズが最新のものへと進化する生きた音楽であることの証だ。『Next』では、サックスを新たに加え、60年代のジャズ・オルガン・グルーブ、70年代のファンク、90年代のアシッド・ジャズ、最新のヒップホップを見事にミックスし、分類不可能なファンキーサウンドを作り上げた。中心となっているのは、60年代のオルガン&ギター&サックスという往年のサウンドで、20人あまりのミュージシャンたちが、当時のナイトクラブの雰囲気を見事に再現している。「Tuesday Night's Squad」や感動的なバラード「Alkime」は秀逸。ダンス・ミュージック・ファンなら、ヒップ・ホッパーのブラック・ソートやタリブ・クウェリをフィーチャーした曲が気になるはず。70年代のグルーブ・ファン向けには、「Flurries」でアース・ウィンド&ファイアを、「Whatever It Is」ではブレッカー・ブラザースのシンコペーション連発のスタイルを敬意を込めて借用。ソウライヴが長年オープニング・アクトを務め、ツアーはいつも完売のデイブ・マシューズも「Joyful Girl」で再び競演しているが、全13曲の中では一番つまらない出来。タイトルが物語る通り、ジャズこそがソウライヴの次なる分野なのだ。(Mark Ruffin, Amazon.co.uk)