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天と地の守り人〈第2部〉 (軽装版偕成社ポッシュ)

価格: ¥945
カテゴリ: 単行本
ブランド: 偕成社
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人間の世界と精霊達の世界 ★★★★☆
人間達の世界が大きな戦争が始まろうとしている時に、精霊の世界「ナユグ」には春が訪れ、山の王の婚礼が近づきます。ナユグの春は人間の世界に大きな水害をもたらすことに気付いたタンダやトロガイなどの一部の人々は水害から人々を助ける手段を模索しますが、その間にも戦争は始まり新ヨゴ皇国は敵と災害両方の被害を受ける運命になります。戦争に負けて属国とされるか、はたまた水害により国自体が流されるか。
ようやく再会できたバルサとチャグムですが、チャグムは父王との軋轢に苦しみつつも自国を戦から救おうと他国の王の説得に奔走し、バルサは災害から人々を救う為に新ヨゴ皇国へとまた別行動となります。
チャグムをかつてのような自分が護るべき少年でなく、一人の自立した青年として暖かく見守るバルサや、皇子として苦しみつつもバルサの存在に支えられて歩き続けようとするチャグムの姿に心打たれる作品です。
一気に読んでしまう。 ★★★★☆
第二部は、カンバル王国編だ。

ナユグが迎えつつある春は、サグにとてつもない影響を与えようとしている。
だが、サグの方は戦争勃発の危機に瀕してそれどころではない。一部の者を除いて。

そんな状況がこの巻の設定だ。ナユグの変化が何を起こそうとしているか、読者にはむろん分かるのだが、登場人物には見えていない。その焦燥感にかられて一気に読んでしまえる。

バルサは、危機一髪で救ったチャグムとともにカンバルをめざす。このあたりの描写を読んでいると、『バルサは、本当におっかさんだなぁ』と思ってしまう。
国境越えでも例によって事件が起こるが、ここでも巧みな伏線が張られているのが楽しい。そして、人生訓までも入っている。

それはそれとして、チャグムを狙う刺客の罠は何重にも張り巡らされている。これを二人がどのように切り抜けるかは読む方のお楽しみとして、故郷に再び帰ってきたバルサとチャグムがカンバルをめぐる描写が、なぜかほのぼのとした雰囲気を感じさせる。そして食べ物の描き方も、あいかわらず美味そうだ。

しかし、第二部での主役はチャグムではなかろうか。新ヨゴ皇国一国どころか、カンバル、ロタ、そしてサンガルの行く末に彼はかかわりつつある。その状況は、チャグムの年齢には頓着しない。それどころか、父である帝を亡き者にすることを強いてくる。

その葛藤が、本作のあちこちで見られるが、帝政という制度の限界を実にわかりやすく見せている描写ともいえる。王たるものの一言が、すべてを決めるという体制。チャグム自身が皇太子であるという事実が、事態を複雑にし、思わぬ動きをも与えていく。このあたりは、老練な読者も楽しめるだろう。

ところで、タンダを忘れてはいけない。この巻でタンダは極めて重要な働きをする。加えて、トロガイがタンダ(の魂)と交わすやり取りがいい。心が温まる。
カンバル王国・ロタ王国同盟なるか ★★☆☆☆
チャグムがバルサと共にカンバル王国・ロタ王国同盟に尽力するお話し。
バルサの存在の意味が薄い。

タルシュ帝国の敗北はハザール王子・ラウル王子の敵対か。
第一部より布石のナユグがどのような影響をおよぼすのか。
そして 天と地の守り人 とは? 第三部に期待。

前著を受けて ★★★★★
 本書は前著を受けてしっかりとラストスパートにつないだ内容になっています。バルサはチャグムのために戦いに明け暮れ、チャグムは死んだことになっているが、皇太子として大義をしっかりと伝え、人間的な土台を築いていきます。
 面白くなってきました。
またも傷だらけのバルサ ★★★★☆
しまった、まだあと一冊あるんだった…!三部作だもんね。
という訳で一巻で出会えたバルサとチャグムのカンバルへ向けての旅は続きます。
ナユグの春による異変や、過去に出てきた「牧童」の登場やら、
大きなうねりがひとつの出口に向かっているかのような、勢いを感じます。
さて次巻でどうなるのか、ナユグの春を感じるように読んでいるこちらもそわそわします!
面白いです。

「ふくれっつらでだだをこねていたチビ」の成長した姿を見ると目頭が熱くなりますね…
特にラスト近くの「ホイ」のシーンは流石です。