殺しが静かにやって来る スペシャル・エディション [DVD]
価格: ¥3,990
一風変わった傑作マカロニウエスタン。『殺しが静かにやって来る』の舞台は、雪に覆われた美しいが寂れた高地だ。主演のジャン=ルイ・トランティニャンは『モード家の一夜』や『男と女』のフランス恋愛映画のスターだった。その彼が青い目に険しい光をたたえて演じるのは口のきけない暗殺者“サイレンス”。そのターゲットはクラウス・キンスキー(ヴェルナー・ヘルツォーク、『アギーレ・神の怒り』や『ノスフェラトゥ』主演)。笑顔で憎めない賞金稼ぎだが、極悪非道でこの男の歩いた後には死体が次々と残されていく。誰もが“法に従って”という大義名分の元に殺害されるのだ。『続・荒野の用心棒』というこのジャンルの代表作を持つコルブッチは、ヒーローと悪党の説得力のある矛盾、凍りついた山の村の冷え切った空気でトレードマークのシニシズムを掘り下げ、血も凍る殺人という言葉に新しい意味をもたらしている。
カルトの監督アレックス・コックス(『レポマン』)は6分間のビデオ・インタビューで、本作を「史上最高のマカロニウエスタン」と評し、この映画の洞察に満ちたモノローグを溺愛していると語っている。コックスは幻のハッピーエンド(ただし、音なしの演技)についても、追加でコメンタリーを提供している。まるでアジア地域で撮影されたような、掘り出し物である。(Sean Axmaker, Amazon.com)